品川経済新聞の今年上半期PV（ページビュー）ランキングには、「五反田に『原価バー』－入場料1,500円以外は全て原価で提供」が1位に輝いた。

　ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。「原価バー」は3月7日にオープン。入場料1,500円を支払うと、メニューは全て原価で提供するシステムが話題となり、記事のツイート数は3000（6月30日現在）を超える。

　経営を手掛けるハイテンション（品川区）の横山信夫社長は、現在の状況について「平日はほぼ満席状態。17時や18時などの早い時間はまだ空きがある」という。「制限時間がなく予約を受け付けていないため、並んでも入れないお客さまからはクレームが入ることも。制限時間の導入については検討中」とも。今後は「既に2店舗目の出店を決めて物件を探しているので、本年度中にはオープンしたい。全都道府県で展開したいが、近くのエリアにポツポツと出店することも考えている」と話す。

　上位10位のランキングは以下の通り。（カッコ内は掲載日）

1. 五反田に「原価バー」－入場料1,500円以外は全て原価で提供（5/23）
2. 複合施設「阪急大井町ガーデン」開業迫る（2/16）
3. 広域品川圏の企業が東日本大地震へ支援（3/15）
4. タモリ倶楽部で京急品川駅ホームや車両の映像にアフレコ（5/21）
5. 品川駅高輪口に複合施設「シナガワグース」（4/29）

6. 目黒に焼き肉メーンの和牛料理店「ビーフガーデン」（4/15）
7. 品川駅「エキュート品川サウス」第2期開業－飲食店中心の7店舗（2/28）
8. 旧ホテルパシフィック東京、ビジネスホテルを核とした複合施設に（1/21）
9. 品川駅「エキュート品川 サウス」開業延期へ－4月5日から順次（3/18）
10. 駅ナカ商業施設「エキュート品川 サウス」がグランドオープン（4/5）

　2位に大井町の「阪急大井町ガーデン」、5位と8位にホテルパシフィック跡にオープンした「シナガワグース」、7位と10位の「エキュート品川サウス」がランクイン。上半期の広域品川圏では大型複合施設の開業が続き、話題となった。

　広域品川圏の企業による東日本大震災の支援が3位。ニフティ（南大井）、ローソン（大崎）、ソニーグループ（本社＝港区港南）、楽天（東品川）らが義援金の寄付などを表明した。震災関連では、9位の「エキュート品川 サウス」開業延期が注目を集めた。

　4位には、タモリさんが「タモリ倶楽部」の企画で、京急線などのアフレコに挑んだ様子を伝えた記事が健闘。タモリさんの人気の高さがうかがえる結果となった。6位は目黒にオープンした和牛料理店。牛一頭を買い取り、流通コストをカットして低価格での提供を実現しているという。

　今後も品川経済新聞では、東日本大震災の復興を含めた街の動きに注目していきたい。