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品川の商店街で「英語少し通じます」プロジェクト始動-東京五輪見据え

「英語を話すのは大学卒業以来」という青果店「八百福」店主・下山幸吉さん

「英語を話すのは大学卒業以来」という青果店「八百福」店主・下山幸吉さん

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 北品川にある旧東海道周辺商店街で4月3日・4日、「英語少し通じます商店街」プロジェクトの第1弾が開かれた。主催は品川区。

英語であいさつをする古着店「ParisMadonna」店主の合谷恵美さん

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 同プロジェクトは2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、積極的な外国人観光客の受け入れ態勢づくりに向けて考案されたもの。基礎英会話の習得や商品やメニューの英語化を行い、品川区を訪問する外国人に区の魅力を伝える狙いがある。事業予算は10万3,000円。

 初回は、買い物客役の外国人を相手に、店主が簡単なフレーズを使って接客のシミュレーションを行った。北品川本通り商店街など3つの商店街から、青果店や和菓子店など計10店舗が参加。観光客役の外国人は、品川区国際友好協会の英会話教室講師と「ゲストハウス品川宿」の宿泊客が務めた。

 シミュレーションでは、あいさつから値段や商品についての説明、会計までの流れを体験。参加した古着店「ParisMadonna」店主の合谷恵美さんは、「実際に話そうとすると頭が真っ白になり、なかなか言葉が出てこなかった。これを機に自分で勉強を始めたい」と振り返る。

 「まずは英語に興味を持ってもらうことが目的。会話を楽しんだり、うまく話せず悔しいと思ったりすることで、地域住民が国際コミュニケーションをとるきっかけになれば」と、立案者の協働・国際担当課長の寺嶋清さん。

 サポート講師を務めた「ディラ国際語学アカデミー」講師のハンドフォードまゆさんは「単語だけでも、笑顔で目を合わせて会話することが大切。商店街の人はそれができていたのが良かった」と話す。寺嶋さんは「『英語少し通じます』ステッカーを看板に貼ってもらおうと検討中。外国人へ『おもてなし』の気持ちを表したい」とも。

 本年度内に計3回の講座を予定。

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