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旧東海道沿いの「しながわ宿場まつり」開催迫る おいらん役に初の海外出身者も

昨年の「おいらん道中」の様子

昨年の「おいらん道中」の様子

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 北品川・八ツ山(品川区北品川1)から南品川・青物横丁(南品川3)までの旧東海道品川宿周辺エリアで9月23日・24日の2日間、第27回「しながわ宿場まつり」が開催される。主催は北品川本通り商店会、北品川商店街協同組合、新馬場商店街振興組合、青物横丁商店街振興組合。

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 東海道五十三次の最初の宿場町として栄えた品川の歴史にちなむ同イベント。当日は旧東海道沿い約2キロメートルにわたって露店が並び、おいらん道中や江戸風俗行列、品川寺火渡り荒行、鉄砲隊などの催しが各所で実施される。24日に行われる交通安全パレードでは、めざましテレビお天気キャスターの阿部華也子さんが一日警察署長を務める。

 公募で選出した5人のおいらん役の中には、2013年のミス・シンガポール受賞の経歴を持つシンガポール出身のリン・レイチェルさんが登場。海外出身者がおいらん役に選ばれるのは初めてだという。おいらんの付き人役の肩貸しの男衆も今年は海外出身者が選ばれた。

 今年の新たな取り組みとして、さまざまな日本の文化が楽しめる「和文化プレイスポット」を用意。聖蹟公園で三味線ライブと和太鼓ライブ、北浜公園で和太鼓ライブを開催する(いずれも参加無料)。また専門家を講師として招き、茶道体験、華道体験ができるエリアを設ける(参加費は各500円)。

 例年通り、日本の昔遊びが体験できるコーナーも設ける。北浜公園テントブースでは、江戸時代に庶民の間で流行したじゃんけん「東八拳」や将棋に似た駒と盤を使う伝統ゲーム「ごいた」を、北品川二丁目町会会館では的に向かって扇を投げてその形を競う「投扇興(とうせんきょう)」や江戸時代の推理ゲーム「手本引き」などが体験できる(いずれも参加無料)。

 しながわ宿場まつり実行委員会の篠原一哲さんは「年々参加者が増えている。近年は外国人向けメディアでも取り上げられるなど、海外からも注目され始めたと感じる」と話す。「和文化プレイスポットでは、日本人でも体験したことがない遊びも用意しているので、老若男女問わず気軽に遊びに来てほしい」と呼び掛ける。

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