品川区は10月18日、電動アシスト式自転車を使ったシェアサイクル事業を始めた。
ドコモ・バイクシェアのシステム提供を受ける同事業。都内では、千代田区や港区、渋谷区などに続く10番目の開始となる。
自転車の貸し借りを行う「サイクルポート」は、品川区役所、大井町駅、大井町歩道橋、しながわ歴史館、大森貝塚遺跡庭園、品川水族館、天王洲アイル第一水辺広場の8カ所に設置。自転車は合計63台を用意した。品川区内であれば、どのサイクルポートでも自転車の貸し出し、返却ができる。
品川区の担当者は設置の目的について、「街の魅力の再発見や観光スポットへのアクセスにもシェアサイクルを使ってほしい。2020年の東京オリンピック、パラリンピックも見据え、新たな交通手段になると考えている」と話す。
料金は、個人向けで3つのプランを用意する。最大24時間まで使える「1回会員(最初の30分150円、その後30分ごとに150円)」、通勤通学での利用を視野に入れた「月額会員(基本料金=月額2,000円、1回の利用が30分以上になる場合=100円/30分)」、1日利用者向けの「1日パス(1日分=1,500円、専用ICカード発行料=500円)」の3種類。別途、法人向けプランも用意する。
区の担当者は「開始から、すでに多くの方にご登録をいただいている。『他の地域との連携ができれば、さらに便利になる』との声もあるので、将来的に対応していく予定」と話す。
本年度は品川区内での運用と、サイクルポートと自転車の増設を予定。他の自治体との広域相互乗り入れは2018年度以降を予定している。
登録・利用時間は24時間(ただし品川歴史館を除く)。