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北品川「クロモンこども食堂」が開催100回に 多くの親子連れでにぎわう 

当日の様子

当日の様子

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 北品川の旧東海道沿いにある「クロモンカフェ」(品川区北品川2)で取り組む「子ども食堂」が1月24日の開催で100回目を迎えた。

「クロモンカフェ」の外観

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 「子ども食堂」は子どもが一人でも入れる食堂で、安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する社会活動。店主の薄葉聖子さんは、2015年9月に同活動を始めたという。週1回、高校生までの子どもを対象に1食200円で夕食を提供するほか、月2回は親子で利用できるファミリーデーを設ける。100回目までで計3350人が利用した。

 子ども食堂を始めたきっかけについて、薄葉さんは「新聞で子どもの孤食問題などについての記事を読み、世の中に様々な問題を抱えた子どもたちがいることを知った。そうした子どもたちがいるならば、まず温かいご飯をお腹いっぱい食べて安心してもらえるようにと、飲食店の経営者としてストレートな気持ちでスタートした」と話す。

 節目の100回目は親子参加が可能なファミリーデー。スタッフと子どもたちが食堂を飾り付け、食堂内は18時ごろには多くの親子連れでにぎわった。献立は「もちもち玄米」と「ハーブ三元豚のしょうが焼き」「豆腐とわかめのみそ汁」「かぼちゃの煮物」「パスタと野菜のトマト煮」「あおさ入りたまご焼き」「生野菜」「フルーツ」を用意。中には元気よくお代わりをする子どもの姿も見られた。

 利用者の一人は「何度も訪れているので、一緒に100回目を迎えられてうれしい。普段は仕事で忙しいので、子どもとしっかり会話ができるきっかけにもなっている」と話す。

 「始めた頃はトラブルもあったが、無事100回目を迎えられて感慨深い。思い立って始めた活動だが、ここまで実りの多いものになるとは思わなかった」と薄葉さん。「こども食堂は、訪れた子どもも親同士も仲良くなるコミュニティーの場になっている。次は200回を目指して頑張りたい」と笑顔を見せる。

 クロモンカフェの子ども食堂は、毎週火曜または水曜の18時~21時(夏季は変更あり)に行う。

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