不動前駅近くに2月4日、オープンDIYスタジオ「Hand Saw Press」(品川区西五反田5)が期間限定でオープンした。
施設内では、理想科学工業のデジタル印刷機「リソグラフ」を使った印刷スペースと、木材などを加工する作業スペースの2つを用意する。店内にはZINEやCDの販売コーナーも。店舗面積は15坪。
渋谷でベジレストラン「なぎ食堂」(渋谷区)を運営する小田晶房さん、武蔵小山で住み開きレストラン「AM-A-LAB」(品川区小山3)を営む菅野信介さん、インテリアデザイン事務所「デザインムジカ」(品川区小山4)の安藤僚子さんの3人が運営する。小田さんは「これまでリソグラフ印刷を個人的に行っており、自分たちの作品を自分で刷って製本して販売することで、みんなでものづくりを楽しめる場所を作りたかった。3人で物件を探し、棚などの内装も自分たちでイチから手掛けた」と話す。6月に建物の取り壊しが決まっているため、期間限定でスペースを開いたという。
12色印刷が可能なリソグラフ印刷機のほか、電気丸ノコやインパクトドライバ、ドライバードリル、コンピューターミシン、スチームアイロンなどDIYで使う各種工具を用意する。材料の持ち込みは自由。製作に使える端材なども取りそろえる。
今後の展望について、小田さんは「商業ベースではなく、アーティストの隣で近所のおじさんが作業しているような、たくさんの人が気軽にものづくりできる居場所になれたら。何か作りたいものがある人は気軽に相談してほしい」と笑顔を見せる。「品川区内は、実はものづくりスペースがたくさんあるので、他施設とも連携していきたい。ワークショップなどの開催も考えている」とも。
営業日と営業時間はウェブサイトのカレンダーで知らせる。基本料金は無料(印刷代などの実費は別途必要)。6月上旬まで。