戸越銀座商店街に雑貨店「もくもくいし」(品川区豊町1、TEL 03-6421-6710)がオープンして1カ月がたつ。
開店場所は「henteco(へんてこ)森の洋菓子店」跡。厨房(ちゅうぼう)を台所風のディスプレーとして活用し、店内の棚やテーブルは全て国内の古道具でそろえた。店舗面積は6坪。
店主の相馬友美さんは雑貨店勤務を経て、個々の風合いが異なる手製の品に引かれるようになったという。「戸越銀座商店街の温かい雰囲気が気に入り、以前からよく遊びに来ていた。約5年前に家族と近隣に引っ越し、店を構える準備を進めてきた」と話す。
当初は物件がなかなか見つからず、先行して2年前からオンラインショップを開始。戸越八幡神社(品川区戸越2)で開かれる「togoshi八満マルシェ」に出店を続け、念願の実店舗オープンにこぎ着けた。
取扱商品は、天然素材の食器や台所道具など。相馬さん自ら陶器市や個展で買い付け、関東を中心に愛知や奈良など地方作家の作品も並べる。
「毎日の暮らしに食事は欠かせない。料理を頑張れない日でも器がすてきなら、食事の時間が豊かになる。シンプルでなじみやすいだけでなく、形がちょっと変わっているなど、心がくすぐられる商品をセレクトしている」
食器類は、陶磁器製の「4寸皿」(1,500円~)、「8寸皿」(4,000円~)、「マグカップ」(2,300円~)やサクラを加工した「楕円トレイ」(5,000円)、ラオスの職人が同国のマツで製作した「おたま」(小=1,200円、大=1,400円)など。
台所用品は、根曲竹(ねまがりだけ)で編んだ「椀(わん)かご」(浅小4,200円、浅中5,600円)のほか、伝統的な「注染(ちゅうせん)」や沖縄由来の「紅型(びんがた)」といった染色技法を用いた「手ぬぐい」(1,100円~)などを取り扱う(以上、税別)。
「食べ歩きで知られる戸越銀座商店街と、『食』でつながることができれば幸せ。人と人との縁が生まれる場所をつくりたい」と相馬さん。「商品との一期一会を楽しみに来てほしい」とほほ笑む。
営業時間は11時~19時。火曜定休。