大崎百反通り沿いにある銭湯「金春湯(こんぱるゆ)」(品川区大崎3、TEL 03-3492-4150)で行われるエンジニア向けトークイベント「#エンジニア銭湯」の参加受付を2月18日に開始したところ、正午から6時間弱で定員に達した。開催は4月6日。
銭湯でITエンジニアの働き方を話し合い、交流することを目的に企画した同イベント。企業のコンサルタントや監査を行いながら、東京銭湯(渋谷区)の「取締役番頭」として「喜楽湯」(埼玉県川口市)のマネジャーを務める後藤大輔さんと、オフィスコミュニケーション改善士の沢渡あまねさんが企画した。2人はNTTデータの元同僚。今年1月頭に後藤さんがツイッター上で銭湯に一緒に行く人を募集したところ、沢渡さんが反応したことからイベントの構想を練り、「金春湯」の角屋文隆さんに相談したという。
後藤さんは「金春湯は番台前のフロントが広く、交流の場があるのが魅力。イベント開催にも積極的で『楽しいことをしたい』という気持ちが伝わってくる」と話す。
金春湯の角屋さんは、平日は光学・医療機器メーカーのエンジニアとして、週末は家業である金春湯の企画、マーケティング、ウェブ運用を担当している。「場所柄からか、お客さんはIT系企業で働く人が多い。サウナで、コンピューターの技術書籍である『オライリー』を読んでいる方を見かけたこともある。今年中にエンジニア向けのイベントをしたいと考えていたので、ぴったりのタイミングだった」と角屋さん。
当日は、沢渡さんの著書「職場の問題かるた」を使った「かるた大会」を行うほか、ライトニングトークとトークライブを行う。ライトニングトークは主催の3人に加え、オトバンク(文京区)代表の久保田裕也さんが登壇する。イベント終了後は希望者を募り、入浴会・懇親会を開く。
「エンジニアには手を動かす以外にも、アイデアをひねり出したり内省したりする時間が必要。銭湯は考える場所にぴったり」と後藤さん。角屋さんは「銭湯は心のリファクタリング。イベントを通じて、あまり興味がないエンジニアのお客さんにも銭湯の良さを伝えられれば」と話す。
チケットが早々に売り切れたことについて、「想像以上の反響だった」と沢渡さん。「『DNS温泉』や『情報セキュリティワークショップin越後湯沢』など、温泉とIT勉強会の相性はとても高い。今後は都内で気軽に開催できる勉強会を銭湯で行うことで、エンジニアの交流の場になれば」と話す。
参加費は1,000円。入浴料は別料金。