ベーカリー「Pain de kakko(パン・ド・カッコ)」(品川区大井2)が大井町駅西口エリアにオープンして1カ月がたった。
オリジナルのパン「H.31(エイチ サンジュウイチ)」を使った総菜パン
店主の杉野尚弘さんは、北海道のベーカリーで経験を積んだ後、日系企業が経営するマレーシアのベーカリーに2年間勤務。帰国後、エスニック料理店での勤務を経て、独立出店にこぎ着けた。
大井町に出店した理由について、杉野さんは「子育てをする人が多く住むエリア。ただパンを売るだけではなく、お子さんも含めてさまざまな人が集まる市場のような場をつくりたかった」と話す。
店内はパンが映えるように、クリーム色の壁紙と濃い茶色の陳列棚の配色にこだわったという。入って左手の壁には本棚と小型ベンチを設置。店を訪れた子どもが楽しめるよう、「カラスのパンやさん」「パンダ銭湯」など、「パン」に掛けた絵本を並べる。店舗面積は約10坪。
総菜パンや菓子パンなど、日替わりで約20種類を並べる。オリジナルのパン「H.31(エイチ サンジュウイチ)」(160円)は、皮は薄く、中はふわふわとした食感が特徴だという。「洋食に限らず、どんな食卓にも合う」と杉野さん。「H.31」を使い、具にソーセージと牛肉入りのメキシカンソースを挟む「ホットドッグ」(400円)や、「ミルクフランス」(200円)、「アンバター」(220円)なども提供する。
そのほか、「KAYA(カヤ)」(160円)はマレーシアで食べられるクリームパンを、日本向けにアレンジした商品。ココナツクリームと黒糖を混ぜ込んだカスタードクリームを入れた。来店客の要望で商品化したという「チョコバナナ」(210円)や牛肉とレンズ豆の入った「ピリ辛おやき」(240円)、枝豆やチーズなどを挟む「フォカッチャ」(各240円)も。
「来てくれるお客さんを大事にする『町のパン屋』を目指したい」と杉野さん。「待ち合わせ場所に使ってもらえるような、目印になる店になれたら」と笑顔を見せる。
営業時間は8時45分~18時。月曜定休。