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大井町「東京品川病院」に産科 LDR2室、出産後は母子同室に

バースセンター渡邊忠義センター長

バースセンター渡邊忠義センター長

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 大井町駅近くの「東京品川病院」(品川区東大井6、TEL 03-3764-0511)が10月1日、産科病棟をオープンした。

陣痛・分娩・回復までの時間を過ごすLDR

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 同院は、かつて東芝(港区)が「東芝病院」として運営。2018(平成30)年4月、カマチグループ「医療法人社団 東京巨樹の会」(佐賀県)に事業譲渡し、現名称への変更とともに産科を廃止していた。

 産科病棟は1号館7階。防犯のため、産科入り口をカードキーで管理する。施設内には、陣痛(Labor)から分娩(Deliver)、回復(Recovery)までに対応するLDR室を2部屋用意。出産時はヒーリングの映像や音楽を流し、部屋の照明を落とすなど、リラックスした雰囲気を演出する。立ち合い出産が可能。

 同棟では、個室11床と2人部屋2部屋の計15床を用意。個室は約4.8坪で、トイレ、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗面台を完備する。シャワールームは共同。入院中は母子同室で、希望すればスタッフステーションに預けられる。

 また、同院では妊婦健診の診療所と分娩する病院を分けたセミオープンシステムを導入し、里帰り出産を受け入れる。院内に産婦人科医師の当直室があり、夜間や緊急時にも対応する。

 スタッフは医師2人、助産師10人ほどで、順次増やしていく予定。これまで2万人以上の出産に立ち会ったというバースセンターの渡邊忠義センター長は「お母さんと赤ちゃんの絆を大切に、新しい命が生まれるお手伝いをしていきたい」と意気込む。退院後も電話訪問を行うなどの産後サポートを行う。

 産科再開に伴い、9月28日、29日には内覧会を開催した。訪れた男性の一人からは「家から近いのがうれしい。自分も訪問しやすい」と、出産を控えた妻を気遣う声も。

 料金は通常分娩=57万円~、無痛分娩=67万円~、帝王切開=57万円~、個室料金=2万円/1日。

 妊婦健診は9時30分~11時30分(月曜は14時~16時)。日曜、第2・4土曜休診。

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