「TEDxGotanda」が1月17日、InnovationSpaceDEJIMA(品川区東五反田2)で開催された。
登壇者の川島将宗さん。登壇者からは様々なアイデアが発表され、会場から笑いや拍手が起きる場面も見うけられた
TEDとは、米国に本部を置く非営利団体。「Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)」をスローガンに掲げ、世界で講演会を行っている。「TEDx」とは、同団体の「Ideas Worth Spreading」の精神のもと、世界150カ国以上で発足しているコミュニティー。「x」には、独立しているという意味が込められ、TEDの正式なライセンスを取得しながらも、人選や運営などにTEDは関与せず、独自に行っているという。
品川区の開催は今回が初めて。オーガナイザーの眞山徳人さんは「五反田はベンチャー企業から老舗企業、優れた大学や研究機関まで集まる多様性のある街。五反田の魅力を伝えたいと思い、開催地に選んだ」と話した。
イベントは前半と後半に分け、計10組13人が登壇した。前半は、主にダイバーシティに関するものをテーマに、日本の未来や多様性について考えることを目的とした発表が行われた。後半は、サスナビリティやグローバル企業について、人と人が手を取り合って過ごしていくにはどうすればいいのかがテーマとなった。
前半の発表タイトルは「イノベーションと日本経済」(吉川洋さん)、「製薬業界の問題点」(山崎勝久さん)、「受刑者と語って気づいたこと」(梅本和久さん)、「鉄道とバスと園長先生」(川島将宗さん)、「3Dプリンタで自助具を作ろう」(林園子さん)。後半のタイトルは「思いが伝わるだけで、変わる世界がある」(山崎友弘さん)、「もったいないを価値に」(関藤竜也さん)、「真のサスナビリティ」(羽鳥徳郎さん)、「グローバル企業とは何か」(石井智宏さん)。
イベントでは途中でオフセッションの時間が設けられ、場内の各所で登壇者とイベント出席者が講演内容や日頃の活動について意見を交わす様子が見られた。後半の講演が始まる前には、ダンスグループSAMSTARSが、TRFのSAMさんと能楽師の佐野登さんプロデュースの能をイメージしたダンスパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。
今後の開催について、眞山さんは「来年、再来年とイベントを継続的に開催していきたい。まだ光の当たっていない人にスポットライトを当てるような企画を行えれば」と意気込む。