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広域品川圏の飲食店でテークアウト続々 外食自粛に対応、持ち帰り呼び掛け

「生粋 IKI-IKI」と「Good Old Diner(グッドオールドダイナー)」のスタッフ(提供:金春湯)

「生粋 IKI-IKI」と「Good Old Diner(グッドオールドダイナー)」のスタッフ(提供:金春湯)

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 東京都内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、東京都が不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた結果、広域品川圏でテークアウト販売に対応する飲食店が急増している。3月25日に開かれた東京都知事の緊急記者会見後、テークアウト販売の開始をSNS上で告知した店舗は30軒以上に上る(4月2日14時時点、品川経済新聞調べ)。

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 鮫洲駅近くの「PIZZERIA Bakka M'unica(ピッツェリア バッカ ムニカ)」(東大井1)では、以前から行っていたテークアウト販売の拡充に加え、4月1日に弁当の販売を始めた。200グラムの牛肉を使う「窯焼きハンバーグ弁当」を提供するほか、今後は日替わり弁当(800円~)も検討しているという。スタッフは「いつかやりたいと思いつつ手を出さずにいたサービスに、このタイミングで着手した形。日々状況が変わり、正直なところ大変だが何とかやっていきたい」と購入を呼び掛ける。

 戸越銀座商店街では、「巨人のシチューハウス」(豊町1)がテークアウト販売を開始した。シチューとサイドメニューを2セット購入すると、シチューを1つ追加でサービスする。4月5日まで。公式オンラインストアも近日公開予定だという。

 五反田エリアでは、居酒屋「生粋 IKI-IKI」(西五反田2)と「Good Old Diner(グッドオールドダイナー)」(同)が4月1日から共同でフードメニューのテークアウト販売を始めた。日替わりで「惣菜盛り合わせ」や「ローストビーフ」(以上1,000円)、「生粋 麻婆豆腐」(500円)、「わかさぎ南蛮漬け」(400円)などを店頭で販売する。

 店主の角屋雄太さんは「友人や知人からは、総菜を買いに行っても食べたいものが売っていないという声を聞いた。外で飲みたいけど飲めない方もいると思うので、飲食店の料理をお持ち帰りいただくことで、家庭の食卓が楽しくなれば」と話す。

 五反田ヒルズの小料理店「きになる嫁デラックス」(西五反田1)は、半年前に同ビル2階にオープンした2号店「きになる嫁武道館」を一時的に閉め、「きになる嫁おばんざいセット」(1,500円)を販売する。店主の平野アミさんは「お店に来られなくなって寂しがっているお客さんのために、ユーチューブで『きになる嫁ちゃんねる』を開設した。営業時間中にライブ中継しているので、テークアウトでおばんざいを持って帰って、自宅で飲み屋の風景を楽しんでもらえれば。会話に加わりたいときはチャットでコメントしてみて」と、酒場の新たな試みにチャレンジする。

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