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目黒川・天王洲運河で船上の雅楽「品川船楽」上演へ 週末に計8公演、観覧無料

過去に開催した「雅楽道友会」の船上公演(提供:雅楽道友会)

過去に開催した「雅楽道友会」の船上公演(提供:雅楽道友会)

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 船上での雅楽公演「品川船楽(しながわふながく)~船上の神明雅楽~」が9月21日に始まる。会場は目黒川と天王洲運河で計8公演。主催は雅楽道友会(品川区二葉1、TEL 03-3783-2371)。

「雅楽道友会」の過去公演(提供:雅楽道友会)

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 雅楽は、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)などの管楽器、箏、琵琶、太鼓などの編成で演奏される器楽合奏。雅楽道友会は1967(昭和42)年、元宮内庁楽部楽師の故・薗廣教を中心に有志が集まり、民間への雅楽の普及や技術向上を目的として発足した。2018(平成30)年からは毎月、下神明天祖神社(二葉1)の境内で「神明雅楽」を行っていたが、新型コロナウイルスの影響で打ち切りとなった。

 今回の公演は、雅楽の楽曲に合わせて舞う「船楽」を披露する企画。過去に、東品川海上公園(東品川2、3)で行われる「秋の運河花火まつり」で船清(品川区北品川1)の船を使用した縁で実現したという。雅楽道友会の藤脇亮さんは「源氏物語にも描かれた『船楽』は、貴族の優雅な遊び」と話す。

 五反田公演では平船を舞台に、目黒川沿いの五反田リバーステーション(西五反田1)と五反田ふれあい水辺広場(東五反田2)の2地点で舞を披露する。目黒川を移動中も演奏を行い、船がライトアップされる。天王洲アイル公演は天王洲運河の桟橋・天王洲ピア(東品川2)で、船清の屋形船の甲板を舞台として使用する。

 「運河や川を会場とした水上でのライブは珍しいのではないか。歴史的にも意義深い船楽を、品川で魅せる試みにワクワクしている。雅楽は古くさいものと思われがちだが、時代に合わせられるのも魅力の一つ。ビルが立ち並ぶ風景ともマッチすると思う」と藤脇さん。「新型コロナウイルス感染症の影響や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の延期で、予定していた発表の場が激減したのは我々だけではないはず。この催しが皆さんの取り組みのヒントになれば」と意気込む。

 公演日は、五反田公演が9月21日、22日、10月9日、10日、30日、31日、19時~20時。五反田リバーステーション=19時~、五反田ふれあい水辺広場=19時45分~。公演時間はそれぞれ約10分間。天王洲アイル公演は11月20日、21日、18時30分~19時を予定。いずれも観覧無料。観覧エリアではマスクの着用を呼び掛け、密にならないようスタッフが案内する。雨天荒天時は延期。

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