デリバリー専門飲食店「ゴーストセントラルキッチン」(港区三田3)が新たに30店舗を一斉オープンし、2カ月がたつ。同キッチンの経営は不動産業や飲食事業を手掛けるエアサポ(芝4)。
「ニンニクGメン マシマシ」の「味玉男気ラーメン」(写真提供=エアサポ)
同店は、実店舗を設けることなく一つのキッチンで複数飲食店のメニューを作り、商品を配達する業態。初期費用を抑えて開業できるため、各店舗のオーナーは地方から東京進出を狙う飲食店経営者や投資家が多いという。
同社は、2018(平成30)年から田町でレストランを経営していたが、デリバリー需要の高まりを受け、レストランの席をなくしてデリバリー専門店に切り替えた。ウーバーイーツのアカウント取得が完了した2020年8月から本格的に始動。現在は約16坪のキッチンで、計46店舗のデリバリー専門の飲食店を運営する。
同社飲食事業部の佐藤将吾さんは「東京進出のマーケティングとしても有効なので、活用してほしい」と話す。
今回オープンしたのは、バナナジュースを販売する「恋バナナ」やオムライス専門「オムハウス」、「とっておきトンテキ」など30店舗。
人気メニューはラーメンブランド「ニンニクGメン マシマシ」の「男気ラーメン豚増し」(1,680円)、「味玉男気ラーメン」(1,530円)。「Healthy Chicken Life(ヘルシーチキンライフ)」の「生姜ダレの鶏もも肉とかぼちゃのサラダプレート」(1,050円)、「旨辛ダレの鶏もも肉とナッツサラダプレート」(1,100円、以上ウーバーイーツ価格・税別)など。
1商品当たり800円~1,300円程度で、想定客単価はおよそ1,800円。注文は、ウーバーイーツおよび出前館のアプリなどで受け付ける。
「デリバリーは自宅やオフィスにいながらにして、好きなタイミングで食べたいものを注文できるのが利点。食事スタイルの広がりを感じる」と佐藤さん。「宅配サービスの対象エリアを広げるために、移転も検討している。今後は遠方からのリピーターをどう取り込めるかを考えていきたい」とも。
営業時間は11時~23時。キッチンメンテナンスにより営業時間の変更あり。