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五反田「旧ゆうぽうと」跡地・新築複合施設の概要を発表 高層階ホテル運営は星野リゾートに

外観のイメージパース(写真提供=日本郵政不動産)

外観のイメージパース(写真提供=日本郵政不動産)

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 日本郵政不動産(千代田区)は8月10日、ゆうぽうと跡地(品川区西五反田8)の大規模複合開発「五反田計画(仮称)」の新築工事着手と施設概要を発表した。

中原街道沿い・フロントテラスのイメージパース(写真提供=日本郵政不動産)

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 建設予定の施設は、地下3階~地上20階建ての高さ約97メートル。旧ゆうぽうとの地下躯体を活用する。敷地面積は約6700平方メートル、延べ床面積は約約6万9000平方メートル。建物の周囲には、植栽によって「五反田の森」をつくる。

 開発コンセプトは「TOKYO,NEXT CREATION」。五反田エリアはここ数年、多くのスタートアップ企業が集積し、一般社団法人五反田バレーが発足するなど、注目を集めているため、「多様な出会いと交流、新しい価値創造を促す次世代の街の拠点」を目指すという。

 同プロジェクトは、品川区と五反田地域街づくり協議会が2011(平成23)年にまとめた「五反田駅周辺地区にぎわいゾーン 街づくりビジョン」の実現を目指し、区の協力の下進められてきた。地上1~3階の低層部は「エリアのにぎわいをさらに高める核」「新たなコミュニティー形成につながるサード・プレイス」と位置づける。

 入居施設は、1階=フードホール、2階=シェアオフィス、3階=多目的ホール(ホールは約400席、カンファレンスは約80席)を予定する。フードホールは地域住民の利用を想定し、親しみやすい「マチの食堂」として健康に配慮した食事を提供する。シェアオフィスでは、施設内・エリア内の関係者との交流プログラムを通してイノベーションの活性を図る。多目的ホールの運営は品川区で、ビジネスからエンターテインメントまで幅広い目的での利用を想定するという。

 3階~12階はオフィスエリアで、着工発表のタイミングで正式に入居企業の募集を開始したという。日本郵政不動産のプロジェクト担当者は「基準階1フロア約1000坪の広いオフィスは五反田最大級。希少価値の高い物件になるはず」と話す。

 高層階の14階~20階には、レストランやオープンテラスをそなえる約9000平方メートルのホテルが入居する。ホテルの運営会社は星野リゾート(長野県)に決定した。星野リゾート広報担当者は、「都心部の複合施設の一部を運営するのは、当社の事業でもめずらしい試み。五反田は交通の便が良く、東京観光での宿泊に適した場所。地域の魅力を発信していけるようなホテルを目指したい」と話す。「ホテル部分の内装といったハード面や、コンセプト立案などもイニシアチブを持ちながら関わっていく。オープン後も、低層階の飲食店との提携などサービス面で経験を生かせれば」とも。

 竣工は2023年12月を予定。

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