アートイベント「北品川ゴーアラウンド!2021」が1月30日、旧東海道・品川宿エリアで開催される。
旧東海道沿いの商店街(写真提供=北品川ゴーアラウンド!実行委員会)
同イベントは、北品川駅から新馬場駅まで旧東海道エリア7カ所の会場で、ダンスや朗読劇などを行うアートプログラム。観客は各会場を移動しながら街歩きを楽しめる。
2020年に続く2回目の開催。2021年秋に実施予定だったが、新型コロナウイルス感染症の状況などから延期し、イベント名も昨年の年号を引き継ぐ。
「グッドオフィス北品川」(北品川1)屋上では、「Noosa(ヌーサ)」がバンド演奏する。同グループは、北品川出身でfox capture plan(フォックス・キャプチャー・プラン)などで活動するベーシストのカワイヒデヒロさんらが結成。2ステージを披露する。
本照寺(北品川2)のアートスペース「寺子屋」では、朗読劇「ミカヅキ」を上演する。作・演出は、ポかリン記憶舎代表で劇作家の明神慈さん。幕末の品川宿を舞台に猫の目線で語られる演目で、2016(平成28)年から北品川で上演されてきた「ミチカケ」の続編。
同寺の本堂では、浅井企画(東五反田5)所属の芸人・みほとけさんによる「仏像ものまねワークショップ」を開催する。参加者は仏像の解説を受けながら、身の回りのアイテムで仏像になりきる道具を作り、写真撮影する。持ち物不要で、就学児から参加可。事前予約も受け付ける。
このほか、3会場でダンス公演「トーキョー“街”ダンス@品川宿」を行う。同プロジェクトは、街の特徴をダンスで表現するもので、品川区出身のダンサー・振付家の遠田誠さんが主宰する。会場は、北二町会会館、正徳寺のレンガ塀前、アトリエ「rope」(以上、北品川2)。
クロージングイベントは「KAIDO books&coffee(カイドウ ブックス&コーヒー)」で、エリアの魅力について話す「品川Deepカフェ」を行う。品川区出身の音響家・牛川紀政さんと「街道文庫」(以上、北品川2)を運営する田中義巳さんが登壇する。
実行委員長の大桶真さんは「会場や出演者のスケジュール調整などから、この時期の実施となった。声高に多くの人に来場を呼び掛けるのは難しい状況だが、屋外を歩きながら各プログラムに出合うことで、新たな発見や楽しさがあれば」と話す。
開催時間は14時~19時。新型コロナウイルス感染症の対策として、出演者やスタッフはPCR検査を行う。来場客に検温や消毒を行うほか、マスク着用を呼び掛ける。