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北品川でドキュメンタリー映像のイベント開催迫る 当事者が登壇、駆け込み寺も

昨年の「一龍屋台村」会場の様子

昨年の「一龍屋台村」会場の様子

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 ドキュメンタリー映像の制作者や当事者をブッキングした登壇フェス「ドキュ・メメント」が10月21日・22日、北品川エリアの居酒屋やブックカフェ、寺で開催される。主催はドキュ・メメント実行委員会。

昨年の「KAIDO books&coffee」会場の様子

 同団体は、2016年に設立されたドキュメンタリー映像の制作者グループ「BUG」のメンバーが運営する。同エリアでの開催のきっかけは、取材先に紹介された「レンタルスペース松本」(品川区北品川2)で制作者同士の交流会を続けてきたことから。

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 同イベントでは、ドキュメンタリー作品や進行中のプロジェクトについて、当事者を交えたトークセッションを行う。登壇者は、映像制作者や作中の登場人物たち。前身のイベントを2015年に始め、さまざまな社会問題における生の声を聞く場として規模を拡大してきた。クラウドファンディングで集めた資金で昨年11月、初開催を果たした。

 「イベントの主役は映像ではなく登壇者」と話すのは、共同代表の松井至さん。「当事者の生の声を聞くと、作品内の出来事が人ごととは思えなくなる。理屈っぽい、暗いと思われがちなドキュメンタリーの熱気を感じてほしい」と意気込む。

 2回目の開催となる今年は、「生身の人間が、一番面白い。」がコンセプト。3会場で各種プログラムを企画する。

 メイン会場の居酒屋「一龍屋台村(いちりゅうやたいむら)」(品川区東品川1)では、「トークライブ・ドキュメンタリー」を開き、2日間で12人が登壇する。プログラムは、国境なき医師団で活動する白川優子さんによる「紛争地の看護師」や、京都大学吉田寮の寮生による「自治寮有理 立看無罪 ~京大吉田寮を残したい」など。映像制作者の内山直樹さんによる「移民カラオケプロジェクト、はじめます。」では、中国残留婦人2世の大塚栄子さんが歌を披露する。入場料は各日2,500円(食事付き、ドリンク別)。

 本照寺(品川区北品川2)では、「ドキュメンタリーの駆け込み寺」と名付けた企画を行う。本堂でドキュメンタリー映画2本を上映するほか、境内に建築集団SAMPOによるモバイルハウスを設置。ハウス内では来場者が自身の悩みを自由に話すことができる。相談役は、自殺未遂の経験を持つ漫画家のモカさんなど。映画鑑賞は1作品500円、悩み相談は無料。

 ブックカフェ「KAIDO books&coffee」(同)では「ボーダーランド・ブックフェア」を開催。「境界」をテーマに、亜紀書房や日本デザインセンターなど6社が出店する。ライターや写真家などが自身の表現活動や問題意識について話すトークイベントも。出演は、雑誌「TRANSIT」元編集長の加藤直徳さん、ライターの小川たまかさん、写真家の菱田雄介さん、詩人の文月悠光(ふづきゆみ)さんなど8人。ブックフェアは入場無料、トークイベントは各回1,000円(1ドリンク付き)。

 開催時間は、「トークライブ・ドキュメンタリー」=17時~22時30分(開場は16時)、「ドキュメンタリーの駆け込み寺」=13時~16時、「ボーダーランド・ブックフェア」=10時~18時。