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「ゲストハウス品川宿」の経験伝える書籍発売 全国の事例を交えて

著者の渡邊崇志さん(写真提供=宿場JAPAN)

著者の渡邊崇志さん(写真提供=宿場JAPAN)

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 書籍「ゲストハウスがまちを変える エリアの価値を高めるローカルビジネス」が4月3日、学芸出版社(京都府)から発売された。著者は宿場JAPAN(品川区北品川1)社長の渡邊崇志さん、ゲストハウス情報マガジン「FootPrints(フットプリンツ)」代表の前田有佳利さん。

「ゲストハウスがまちを変える: エリアの価値を高めるローカルビジネス」

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 宿場JAPANは2009(平成21)年、旧東海道沿いに「ゲストハウス品川宿」(北品川1)を開業した。近隣で「Araiya(アライヤ)」(港区高輪2)、「Bamba Hotel(バンバホテル)」(品川区南品川1)、「Kago(カゴ)#34」(北品川1)を運営するほか、各地のゲストハウスの開業支援を手がける。

 渡邊さんは「開業当時は全国に200~300軒しかなかったゲストハウス業態だが、2020年には2500軒と約10倍になり、事業継続について考えさせられる機会も増えた。地域コミュニティーに根差した自分たちの運営経験を共有しつつ、全国の実践事例を紹介したいと考えた」と話す。

 同書は全6章構成。日本のゲストハウス・カルチャーの歴史を振り返り、事業計画や施設づくり、サービスの改善、人材育成、有事への備えなど、運営面について解説する。宿場JAPANをはじめ全国20カ所以上の施設に言及し、運営事例や開業支援事業のケーススタディーを掲載。最終章には、事業者へのインタビュー「これからのゲストハウスの可能性を探る対話」を収録する。

 2020年の東京オリンピックに合わせて出版予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行により企画が頓挫しかけたこともあったという。渡邊さんは「自社の運営施設の存続も課題になった。何とか再起し、緊急時にどう生き残るのかという観点を本の内容に盛り込んだ」と話す

 価格は2,300円(税別)。全国の書店約2500店ほか、近隣の「KAIDO books & coffee(カイドウ ブックスアンドコーヒー)」(北品川2)、「zakka+cafe La capi(ラ カピ)」(北品川1)で販売する。宿場JAPANが運営する「ゲストハウス品川宿」、「Araiya」、「Bamba Hotel」で購入した人には「ゲストハウス蔵」(長野県)、「ゲストハウス萬家」(兵庫県)の宿泊時に使える500円割り引きチケットを進呈する。

 5月16日には、代官山蔦屋書店(渋谷区)で出版記念トークイベントを開催。渡邊さんのほか、多拠点生活プラットフォーム「ADDress(アドレス)」を運営する佐別当隆志さん、地域のプラニング・ブランディングなどを手がけるquod(クオド、渋谷区)の飯塚洋史さんが登壇する。

 「全国の事例を交え、運営面では数字や細かな事例も見せて実践的な内容を心がけた。ゲストハウス運営のリアルがぎゅっと詰まっている」と渡邊さん。「ゲストハウスを運営したい人はもちろん、ゲストハウス品川宿や品川エリアについて知りたい人にも読んでもらえたら」と話す。

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