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品川区内で不要になった制服の提供呼びかけ 子ども食堂などが協力

窓口の一つで「古着リサイクルParis Madonna」の合谷恵美さん

窓口の一つで「古着リサイクルParis Madonna」の合谷恵美さん

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 「品川区制服リユースを考える会」が現在、品川区内4校の不要になった制服の無償譲渡を呼びかけている。

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 同会は、「しなちる子ども食堂」の鈴木志織さん、「クロモンこども食堂」の薄葉聖子さん、「古着リサイクルParis Madonna(パリスマドンナ)」の合谷恵美さん、「サヴィ学習塾」の守安法子さん、東京都議会議員の阿部祐美子さんが立ち上げた。

 発案者の薄葉さんは「子ども食堂の利用者から、来年の入学を控えた子どもの制服購入に不安があると聞いた。入学後の生徒を対象に校内バザーなどでサポートする学校もあるが、入学準備の段階で相談できる場は少ないため、活動を始めた」と話す。

 呼びかけの対象となる4校は、品川学園(北品川3)、日野学園(東五反田2)、東海中学校(東品川3)、八潮学園(八潮5)。制服に当たる指定服のほか、体操着、カバン、補助カバンも求める。

 譲り渡す制服を預かる窓口は、「しなちるママの野菜畑」(南大井1)、「古着リサイクルParis Madonna」(北品川1)、「サヴィ学習塾」(東五反田2)の3カ所。店頭への持ち込みもしくは郵送や宅配で受け付ける。

 持ち込み前に、自宅での洗濯などの協力を呼びかける。送料は送り主に負担を求める。集まった制服は、合谷さんを中心にほつれなどを修理し、必要な子どもに無償で譲渡する。

 「制服一式は高価で、成長すると着用サイズも変わる。季節の変わり目で、使わなくなった物を処分する時期。自宅に保管している制服を捨てる前に知ってほしいと考え3月21日から、まずはインターネットで呼びかけ始めた。情報発信の体制などはこれから整えていく」と薄葉さん。「既に何件か持ち込みがあった。メンバーの活動拠点に近い学校の制服を集めているが、活動へ協力してくれる人が増えれば対象校を広げていきたい」と話す。

 預かり窓口への持ち込み時間は各店の営業時間に準じる。

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