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「北品川弁当」休業の貼り紙がSNSで話題に 「わが家の夏休みはまだ終わっていない」

「ランチハウス北品川弁当」の貼り紙(写真提供=にしきへび子さん @henu_shinagawa)

「ランチハウス北品川弁当」の貼り紙(写真提供=にしきへび子さん @henu_shinagawa)

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 新馬場駅近くの「北品川弁当」(品川区北品川2、TEL 03-3472-1473)の休業を知らせる貼り紙がSNSで話題となっている。

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 同店は立ち食いそばの提供と弁当販売を行う。通称は「ランチハウス北品川弁当」。店舗面積は約20坪。

 貼り紙には、「ナ…ナント!! 息子の夏休みの宿題が“全く”終わっていません!!」(原文ママ)と、宿題の対応で休業すると書かれていた。通行人のにしきへび子さんが貼り紙を撮影してツイッターに投稿したところ、4.9万リツイート、24.7万いいねが集まった(9月1日現在)。

 オーナーのペペさんは、「息子の世夏(せな)は5人きょうだいの末っ子。上の子が宿題を見てくれたが忙しく、私の元に終わっていない宿題が届いたのが8月26日だった。見た瞬間、思わず叫んだ」と話す。

 世夏君は小学1年生で、自閉症と発達障害があり、特別支援学級に所属している。40~60代の店の女性スタッフとも仲が良く、毎日店に来ては、2階にあるスタッフの休憩室などで遊んでいるという。学校から持ち帰ったアサガオは店の表に飾り、水やりはほとんどをスタッフが担った。花がなかなか咲かないときは、同店向かいの生花店「花の店leaf(リーフ)」(同)に剪定(せんてい)してもらったこともあるという。

 「息子の特性として、叱って宿題を強制する方法は取れない。遊びの延長で取り組む必要がある。やらなきゃいけないものはやらないと」とペペさん。「アサガオは別の店の人が水やりをしてくれることもあり、商店街中で世話をした」とも。

 宿題は、約40枚の国語と算数のプリント集と絵日記2枚、お手伝い表、「しながわ家庭エコチャレンジ」。さらに、自由提出の自由工作があった。ペペさんは世夏くんと一緒に、3日間をかけて算数のプリント集を終わらせた。店は突然の休みとなったが、スタッフは「しょうがないね、いいよ」と応じてくれたという。

 「息子は学校が休みなのに宿題をやる理由が伝わりにくい。冬休み期間は、学校での習慣を忘れないうちに早くから取り組みたい。反省した」とペペさん。「宿題が終わっていないことは、担任の先生に電話で伝えた。先生は、『あー……』と意識が遠くなったような返事だった。わが家の夏休みはまだ終わっていない。残っている未提出の宿題との戦いは続く」と前を向く。

 同店はコロナ禍で利用客が以前の約4割に減少したという。客層は会社員が多いため、テレワークなどの影響ではないかとみられる。人気メニューは、唐揚げ2個と白身魚フライ、オムレツ、しょうが焼き、ご飯の入った「スポーツ弁当」(610円)と、弁当のふたが閉まらないほど大きな唐揚げ3個が入った「唐揚げ弁当」(500円)。ペペさんは「どの弁当もおいしいが、肉の状態に合わせて調理する唐揚げが評判」と胸を張る。

 営業時間は10時~15時、17時~20時。日曜、第2・第4土曜定休。祝日は昼営業のみ。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、アルコール消毒とスタッフのマスク着用を行う。

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