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新馬場に「めはりや次郎」 和歌山・熊野の郷土料理「めはりずし」をテイクアウトで

店長の古川祥也さん

店長の古川祥也さん

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 めはりずし専門店「めはりや次郎」(品川区北品川2、TEL 03-3472-1151)が新馬場駅近くの旧東海道沿いにオープンして3カ月がたった。運営はケーズスタイル(東品川1)。

「めはりずし」(左)と「めはりずし弁当」

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 日本経済新聞や毎日新聞を配達する新聞販売店「東海林新聞舗」の一角を間借りして営業する。テークアウトのみ。店舗面積は約3坪。

 店長の古川祥也さんは、和歌山県新宮市出身。同市で「熊野牛ラーメン楽」をはじめ、複数の飲食店を経営していた。出店の経緯について古川さんは「東京で新しい店を出そうと思っていたが、コロナ禍で難しくなってしまった。そんな時、古くからの知人に相談したところ、新聞販売店の一部を貸してもらえることに。持ち帰りやすさの観点から、故郷の『めはりずし』専門店にした」と話す。

 めはりずしは、和歌山県と三重県にまたがる熊野地方と奈良県・吉野地方の郷土料理で、ソフトボール大に握ったおにぎりを高菜の浅漬けの葉でくるんだもの。名称は、大きく口を開けて食べる時の「目を見張る」表情に由来するという。

 メニューは、新宮市から取り寄せた高菜の葉を使い、具材に高菜とおかかをそれぞれ入れた「めはりずし(2個入り)」(400円)と、唐揚げや卵焼きなどの総菜を合わせた「めはりずし弁当」(600円)のみ。

 3個以上の注文で、無料の宅配サービスも。配達エリアは北品川一~三丁目と東品川一~三丁目周辺。10個以上の注文に限り、港南・東大井・八潮エリアへの配達を受け付ける。

 古川さんは「独りで作っているため、一日に用意できる数に限りがある。前日までに予約してもらえると確実に提供できる。めはりずしは、故郷の古くからの料理。東京の人にはなじみがないと思うが、魅力を知ってもらい、認知度を広げていきたい」と話す。

 東海林新聞舗店主の東海林希実夫さんは「母が新宮市出身で、めはりずしは幼い頃から食べていた懐かしい味。店の前を通るお客さんが、『めはりずしという名前なのに、すしじゃないんだ』と興味を持ってくれるのがうれしい。新聞販売店の強みである配達で手助けしていく」と意気込む。

 営業時間は11時から。売り切れ次第終了。日曜・祝日定休。新型コロナウイルス感染症対策として、来店客用に消毒液を設置し、スタッフは常時マスクを着用する。

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