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2021上半期の品経PVトップは「シナガワグース閉館」 大規模再開発の動き進む

シナガワグース跡地

シナガワグース跡地

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 品川経済新聞の2021年上半期PV(ページビュー)ランキングは、1位を「品川駅前・シナガワグースが3月末に閉館へ 『グランドフィナーレ』特別企画も」が、2位を同施設の最終営業日を報じる記事が、それぞれ獲得した。

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 ランキングは、今年1月1日から6月30日までの半年間に配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。

1. 品川駅前・シナガワグースが3月末に閉館へ 「グランドフィナーレ」特別企画も(3/16)

2. 品川駅前「シナガワグース」が最終営業 前身「ホテルパシフィック東京」50年の歴史に幕(3/31)

3. 戸越銀座をイメージした「銀ブラバッグ」販売 地元デザイナー考案、買い物や街歩き用に(6/11)

4. 大井町のキャッツ・シアター閉館 キャッツ発着ベル終了、駅には感謝のメッセージも(6/22)

5. 青物横丁・品川寺境内に「品川茶屋」 コーヒーや日替わりスイーツ提供(6/15)

6. 戸越銀座に高級食パン専門店「真打ち登場」 テークアウト需要の伸びを後押しに(2/2)

7. アトレ大井町にセレクトショップ「エシカル&シー」 都内初出店、脱プラ商品そろえる(5/18)

8. 大井町の四季劇場「夏」が閉館 ロングラン作品「ライオンキング」は9月から有明へ(6/14)

9. 大崎・百反通りに「餃子とめしの包琳」 つけ麺「六厘舎」新業態、旧本店跡を居抜きで(5/25)

10. 武蔵小山にヴィンテージ店「ストークトゲート トーキョー」 70年代以降のバンドTシャツ中心に(6/17)

 品川駅高輪口前の複合商業施設「シナガワグース」(港区区高輪3)の前身は、1971(昭和46)年に開業したシティホテル「ホテルパシフィック東京」。2011(平成23)年にビジネスホテル「京急EXホテル品川」へとリニューアルし、敷地内に地上30階、地下1階建ての複合施設「シナガワグース」が誕生した。

 開館50年目となった今年3月31日、同施設は地域住民に惜しまれながら閉館。最終営業月には記念品を進呈するイベントや50年間の歩みを振り返る展示を行い、ロビーに掲示した桜の木を模したメッセージボードには、利用者から多くのメッセージが寄せられた。

 同敷地を含む品川駅西口地区の一帯は、京急急行電鉄とトヨタ自動車が共同で開発計画を進行中。現在、シナガワグース跡を含む敷地周辺にはフェンスが設置されている。

 閉館ニュースの反響について、京急電鉄広報・マーケティング室の関根拓郎さんは「これまで利用してもらった皆さんには、改めて長きにわたるご愛顧に感謝したい」と話す。シナガワグース跡地の今後については、「地域の歴史や豊かな緑地との調和を取りながら、交通の結節点としての強みを生かしたビジネス拠点を目指す。アフターコロナの新たな生活様式や社会的な価値観の変化に対応し、国際交流拠点としてふさわしいフラッグシップエリアを実現したい。引き続き注目してもらえたら」とも。

 シナガワグースのほか、大井町の四季劇場「夏」とキャッツ・シアターの閉館など大型再開発に伴う施設閉館に関するニュースもランクインした。一方で、品川寺に併設する「品川茶屋」や食パン専門店「真打ち登場」、持ち帰りや冷凍商品にも力を入れる「餃子(ぎょうざ)とめしの包琳」など、気軽にテークアウト利用できる飲食店も注目の的に。戸越銀座エリア在住のデザイナーが制作した「銀ブラバッグ」や武蔵小山出身の店主が開業したヴィンテージ店「ストークトゲート トーキョー」など地域住民によるユニークな取り組みも話題になった。

 2021年上半期の広域品川圏は、2回の緊急事態宣言を含む新型コロウイルス感染症の流行によって、各施設や企業、店舗、興行はそれぞれ難しい対応を迫られた。品川経済新聞は今後も地域のさまざまな動きに着目し、それらの取り組みや工夫を読者に伝えていきたい。

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