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品川の「ユニセフハウス」がリニューアル 展示ゾーンを刷新

「ユニセフハウス」のゾーン1「『おなじ』に出会う」

「ユニセフハウス」のゾーン1「『おなじ』に出会う」

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 品川駅高輪口近くの展示施設「ユニセフハウス」(港区高輪4、TEL 03-5789-2014)が10月3日、リニューアルオープンした。運営は日本ユニセフ協会(同)。

「ユニセフハウス」のゾーン1「『おなじ』に出会う」

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 同施設は2001(平成13)年、ユニセフ(国連児童基金)の国際協力支援活動の紹介や情報発信のため開館。「世界の子どもと出会う場所」をコンセプトに、2016年からの団体メッセージ「for every child」=「すべての子どもに○○を」を伝える約264坪の展示ゾーンや、130人収容のホールを備える。

 開館以来初のリニューアルで、1階・2階にある展示ゾーンを一新した。2019年から構想を練り、展示物の制作には約2年を有したという。

 同協会の広報担当者は「開館当初は、認知度が低かったユニセフの活動を伝えるため、支援現場の再現展示などを行っていたが、時代の流れとともに理解が進み、展示内容を変更する必要を感じていた。新しい展示では、来館者の想像力を刺激し、子どもたちの姿に共感して行動を起こしたくなる内容を目指した」と話す。

 展示は3つのゾーンに分かれる。ゾーン1のテーマは「『おなじ』に出会う」で、「うまれる」「たべる」「あそぶ」「まなぶ」をキーワードに、写真や映像を通して世界中の子どもたちを紹介する。「あそぶ」の展示では、日本でもおなじみのダンスやサッカーなど、遊びに興じる子どもたちの様子が6パターン流れる。

 ゾーン2は「『7人の子どもたち』に出会う」がテーマ。シリア、南スーダン、コロンビア、エチオピア、バングラデシュに住む7人の子どもの映像や体験型の仕掛けを通して、「栄養」「水と衛生」「児童労働」「児童婚」「移民・難民」「少年兵」「紛争」「教育」の8つの社会課題を伝える。

 ゾーン3のテーマは「『ユニセフ』に出会う」。ユニセフの活動年表や「子どもの権利条約」などを学べる内容で、ゾーン2で出会った7人の子どもたちや来館者自身に必要な権利について考える仕掛けを用意する。

 展示の主な対象年齢は小学校中学年から中学生。関係者の家族を招いたファミリーデーでは、未就学児や小学校低学年も来館したという。

 「ユニセフが記録している膨大な映像や写真から、適切な資料を選び展示を構成する作業が大変だった。今後は館内のホールで映画の上映や現地報告会、トークイベントを催し、足を運んでもらうきっかけにしたい」と担当者。「これまでは学校・団体向けの施設だったが、個人やファミリーなど幅広い方々に訪れてほしい」と呼びかける。

 営業時間は10時~17 時。第1・3・5土曜、日曜定休。入館無料。事前予約制の無料ガイドツアーは1人から申し込み可。

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