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北品川「カイドウ ブックス&コーヒー」が近隣にパン工房新設 店内リニューアルも

社長の佐藤さん(左)、「生スコーン」を持つスタッフ

社長の佐藤さん(左)、「生スコーン」を持つスタッフ

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 北品川の旧東海道沿いにあるカフェ「KAIDO books&coffee(カイドウ ブックス&コーヒー)」(品川区北品川2、TEL 03-6433-0906)が5月20日、パン専用の工房をオープンした。運営はしながわ街づくり計画(同)。

工房の内観

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 新工房は同店から品川駅方面に向かって約90メートル先の物件で、敷地面積は5.5坪。

 工房では、「クッペパン」と「生スコーン」を主に生産する。これまでは店舗内のキッチンで作っていたが、需要が増え、既存の設備では生産が追い付かなくなったという。

 同社社長の佐藤亮太さんは「2、3年前からパン専用の工房を作りたいと考え物件を探していて、店に近い場所でようやく見つかった」と話す。「コロナ禍で旅行客が減り、来店を待っているだけでは新規のお客さんを開拓できないという危機感があった。製造量を増やして、店以外でも売れる体制をつくっていかなければ」とも。

 「クッペパン」(120円)はフランスパンの一種で、同店では単品販売のほかホットドッグ用のパンとしても使う。国産の小麦を使い、牛乳・バターは使わない。「いろんな方に毎日安心安全に食べてもらえるよう、なるべく体に優しいパンを目指している。高齢者のお客さまも多いので、食感にもこだわっていきたい。歳を重ねて飲み込む力が弱くなっても食べられるやわらかさのパンも作れたらと思い、喉に詰まりにくいパンも試作中。福祉施設、保育園を運営している方などにも試食してもらっている」と佐藤さん。

 自家製ソーセージを挟んだ「ホットドッグ」(600円)のほか、トマト、あぶりチーズをのせた「KAIDO ドッグ」(600円)、さらにサルサソースをかけた「サルサドッグ」、パクチー入りの「パクチー塩レモンドッグ」(以上650円)などを用意する。新商品として、「アルゼンチンドッグ」「マッシュチーズドッグ」(以上650円)、「オニオンソテードッグ」「ピーマンソテードッグ」(以上600円)も販売する。

 「生スコーン」(380円)は、「バター、生クリームをたっぷりと入れた。中身はしっとりふんわり、外側はカリッとしている」と佐藤さん。工房で作った商品は、カフェ店内中央の棚に並べて販売する。

 同店は2月から工房のオープンを準備し、カフェは看板の新設や店内の本の配置変更、メニューのリニューアルを行ってきた。「飲食店や福祉施設などから卸売りの要望があれば応えていきたい。2015年に店を始めてから、いろいろな方にお世話になり、応援してもらってなんとかここまでやってこられた。これからは私たちが頑張って旧東海道を盛り上げていきたい」とほほ笑む。

 カフェの営業時間は10時~18時(現在は短縮営業)。火曜定休。

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