「日本茶専門店 粋.sui(スイ)」(品川区東品川1、TEL 03-4400-4938)が天王洲エリアにオープンして2カ月がたった。経営はANDm(同)。
場所は寺田倉庫(東品川2)が運営するアート複合施設「TERRADA ART COMPLEX I(テラダアートコンプレックス1)」の中庭。シャンパン&ワインバー「Apéro(アペロ)」跡を改装して利用する。
内装は白を基調とし、来店客との対話を大切にしながらお茶をいれたいという思いから、店内はカウンター席のみにしたという。店舗は本館と別館に分かれ、本館は5.5坪、6席。別館は4.5坪、6席。
店主でワインソムリエの島村みちるさんは、常滑焼の職人・磯部輝之さんの急須をプレゼントされたことをきっかけに、急須で飲むお茶に興味を抱くようになったという。「その後、友人の紹介で訪れた福岡県の『茶舗ふりゅう』で、だしのような濃厚なうまみと芳醇な香りの日本茶を体験し、その奥深さに魅了された」と島村さん。
オープンの経緯について「ワインに関する店を持ちたいと思っていたところ、寺田倉庫の方とのご縁があり、この場所を借りられることになった。周辺にカフェがあまりないので、お茶に関する店の需要が高いと思い、当初の構想を変更し、執心している日本茶の専門店に決めた」と話す。
どのお茶も茶葉はブレンドせず、それぞれ単一産地・単一農園に限定する。「ワインと同じく、土地や生産者の個性を何よりも大切にしている」(島村さん)
煎茶は、名称による先入観を排除するため、メニュー名をフランス語の数字で表記する。1~4は氷を使いじっくりとうまみを抽出する方法など4種のいれ方で、5~9は氷と少量のお湯を使い、香りを立たせて抽出する方法をはじめ、3種のいれ方で提供する。「Un.,一(アン)」や「Deux.,二(ドゥ)」(以上2,970円)、「Cinq.,五(サンク)」(2,200円)、「Six.,六(シス)」(1,650円)など。
そのほか、「八女伝統本玉露」(2,750円)や「濃厚抹茶ラテ」(温・冷=990円)、「阿波番茶」(温・冷=660円)なども用意する。
スイーツメニューは、「抹茶のガトーショコラ」や「濃厚抹茶のブランマンジェ」「最中(もなか)アイス」(以上880円)など、お茶とのペアリングを意識した菓子を提供する。
ドリンクは玉露と煎茶以外、スイーツはガトーショコラのみテイクアウト可。自宅用に、茶葉(30グラム=1,100円~)も販売する。
「多くの人にとってお茶は料理のそばにあるだけの存在だと思うが、私が体験したような、既存のお茶の概念が覆るような経験をこの店をきっかけにしてもらいたい」と島村さん。「地域に根差した店づくりをしていくつもり。今後は、お茶とアルコールを提供するイベント『夜茶』も開催予定」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜定休。