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大井新地飲食街にバー「茶酒 きんざざ」 中国茶・台湾茶割りをメインに

店主の高野雄太さん

店主の高野雄太さん

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 バー「茶酒 きんざざ」(品川区大井1、TEL 080-4735-1969)が大井町駅西口エリアの大井新地飲食街にオープンして1カ月がたった。オーナーは経営コンサルティングファームのSputnik(スプートニク、葛飾区)。

ジャスミン茶(左)と茶香炉

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 店主の高野雄太さんは同社の経営以外に、中国市場向けマーケティング・PRサービスを提供するRUCHAN(ルーチャン、千葉県)を運営する。開業経緯について、「本業の関係で、中国茶や台湾茶を飲む機会が多いことからお茶にはまり、業態を決めた」と話す。

 店名の由来は、1980年代に旧ソビエト連邦で公開されたSF映画「不思議惑星キン・ザ・ザ」。高野さんの行きつけの店で、常連同士の会話が命名のきっかけになったという。「経営会社の『スプートニク』は村上春樹の小説にちなんだが、そもそも旧ソ連が打ち上げた世界初の人工衛星の名称なので運命を感じた」と高野さん。

 出店エリアについて、高野さんは「主要駅に近く、飲食店街にある物件を探していた。大井町は内見に来た時に、町の人が気さくにあいさつしてくれて良い雰囲気だと感じた。飲食店は初めての挑戦だが、ここでならやっていけると思ってすぐに決めた」と話す。

 飲食店跡を居抜きで活用する。店内は間接照明を使って落ち着いた空間を演出し、茶香炉(ちゃこうろ)で月替わりの茶葉をたく。外観には店名が書かれたちょうちんを置き、目印にする。店舗面積は3坪。座席はカウンター8席。

 看板メニューは、「キンミヤ焼酎」を抽出した茶で割った茶酒。月替わりで2種類のお茶を用意する。11月の茶酒は中国産の紅茶にライチフレーバーを加えた「ライチ紅茶」を割った「ライチ紅茶ハイ」と、台湾産のフルーティーで蜂蜜のような甘い香りが特徴的な「東方美人」を割った「東方美人ハイ」。

 定番メニューは、台湾産「凍頂烏龍茶(とうちょうウーロン茶)」を割った「凍頂烏龍茶ハイ」やジャスミン茶を割った「ジャスミン茶ハイ」、韓国産「コーン茶ハイ」、京都産のほうじ茶をウイスキーに漬け込んだ「ほうじ茶ハイボール」、インド産のアッサムティーをラムに1週間漬け込んだ「チャイ酒」など。お茶のみの提供も可(100円引き)。生ビール(以上660円)や日本酒(880円~)などもそろえる。

 つまみメニューとして「ほたるいか炙り」や「いぶりがっこチーズ」、「ぶろっこりーの出汁(だし)煮」、「柿の種」、「カマンベールチーズのオリーブ添え」(以上550円)を用意する。チャージ料金は550円。

 「2、3軒目としてはしご酒をする人や、酔い覚ましにお茶を飲みに来てくれる人など、多くのお客さんに来てもらっている。中国茶は日本茶と比べて華やかな香りが特徴。この場所をきっかけにお茶を好きになってくれたらうれしい」と高野さん。「大井新地飲食街の一員として、地域に密着して、この場所を盛り上げていきたい。将来的には多店舗展開も視野に入れている」と意気込む。

 営業時間は18時~24時。月曜・火曜定休。

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