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大井町に陶芸教室「P&Aポッタリークラス」2号館 大家の提案で増床

代表の坂爪康太郎さん

代表の坂爪康太郎さん

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 陶芸教室「P&A pottery class(ピーアンドエーポッタリークラス)」(品川区大井4、TEL 090-3575-1588)の2号館が大井町にオープンして2カ月がたった。

2号館の作業スペース

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 同教室は2017(平成29)年、代表を務める陶芸家の坂爪康太郎さんが開講した。坂爪さんは、出身美大の同級生と共にシェアスタジオ「宝田スタジオ」(同)を借り、自身のアトリエとして使っていた。知り合いのクリエーターに設備を貸すうちに、別の教室で陶芸を教えていた経験から「自分でも教室をやってみよう」と思い立ったという。現在は、宝田スタジオの一角を1号館としている。

 その後、陶芸教室の利用者が増えて手狭になった際、大家から空き家になっている隣の物件を借りないかという提案を受け、改修して2号館を構えた。教室面積は1号館=約18坪、2号館=約9坪。

 月額会員制のシェア工房、窯のレンタル利用などのサービスを提供する。利用料は、年会費=5,500円、月額会費=8,800円(月8時間まで)、延長利用料金=1時間1,100円、粘土代=275円など。現在は満席のため新規会員の募集を停止中で、空席待ちを希望する場合は公式サイトで受け付ける。器作りや金継ぎなど陶芸体験のワークショップも行う。

 月額会員にはカリキュラムを用意せず、利用者は粘土の扱い方や絵付けと釉薬(ゆうやく)のかけ方など基本を教わった後は自由に制作を進める。習いたい技法があれば、坂爪さんから個別トレーニングを受けられる(別途料金)。

 坂爪さんは「陶芸教室は高齢者向けのところが多く、丁寧に基礎を教えてもらえるが自分なりの表現で自由に作品を作りたい人には合わない場合もある。当教室は一般的な教室に比べ自由度はかなり高いと思う」と話す。カラフルな釉薬をそろえるなど、若者向けの教室を意識しているという。「アーティストしか利用できないのかと聞かれることもあるが、そんなことはなく、初心者の方も歓迎」とも。

 今後について、「2号館を開設して、ワークショップの受け入れに多少の余裕が生まれた。近くに物件があれば、3号館などさらにスペースを増やしたい」と坂爪さん。「都内の少し離れた場所から通っている利用者が多いが、小さなお子さん向けのコースなど地元の方に向けたサービスも提供していけたら」と話す。

 営業時間は火曜・木曜=13時~17時、土曜=10時~18時、日曜=10時~17時。予約制。

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