日本酒居酒屋「SAKE story(サケストーリー)」(品川区西五反田2)の店主、橋野元樹さんが7月15日、自分好みの日本酒を見つける無料ウェブサービス「日本酒三角チャート診断」をリリースした。
WEB診断開発のもとになった、店頭に設置していた「日本酒三角チャート」の黒板
「日本酒三角チャート」は、来店客の日本酒の好みを探るために橋野さんが独自に考案した図で、日本酒の味の特徴を「フルーティー」「すっきり」「しっかり」の3軸で説明する。この図を描いた黒板を同店の店内に掲示していた。
今回、橋野さんはこのチャートを使って、自分の日本酒の好みを調べられるウェブサイト「日本酒三角チャート診断」を制作した。プログラミング経験のない橋野さんが、「Claude(クロード)」を始めとした生成AIを使って開発したという。
制作のきっかけについて、橋野さんは「チャートを描いた黒板が長年使っているうちにぼろぼろになってしまったため、店内に大きなモニターを設置してチャートを映そうかと考えていたが、手元で手軽にできるウェブ診断の開発にチャレンジしようと考えた」と話す。「試しにクロードを使ってみたら数時間で骨組みができ、そこから約1週間かけてブラッシュアップし、公開にこぎ着けた」とも。
ユーザーが味の好みなどに関する4択の質問10問に答えると、その人にお薦めの日本酒と27タイプの診断結果を提示する。お薦めの日本酒は、「SAKE story」で飲めるものと、家や他店で飲むものそれぞれ3銘柄ずつを表示する。登録している日本酒は、現時点で135銘柄。
診断結果は、米のうまみと後味の軽さを好む「燻(いぶ)し銀次郎猫タイプ」や香りや、甘みが控えめな日本酒を好む「淡麗一閃(いっせん)猫タイプ」など、その人の日本酒の好みに合わせた27タイプの猫で表現する。「20年以上日本酒を提供してきた私が、これまでの経験や持っている知識を使って生成AIと対話し、スタッフやお客さんの意見を聞きながら微調整を繰り返して作り上げた」と橋野さん。
橋野さんがXで紹介したところ、公開3日間で約1万2000人が診断を受けたという。「予想以上の反響に驚いた。多くの人に診断を試してもらえて、それをきっかけに来店してくれる人もいた」と話す。
「日本酒に詳しくなくても、外国の方でも、数分で気軽に診断できる。お客さんとのコミュニケーションのきっかけにもなるほか、店員と話すのが苦手な人や外国人の方でも、手元で診断することで日本酒をさらに楽しみやすくなる。気軽に試してみてほしい」と呼びかける。
利用無料。日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)の4カ国語に対応する。