総菜店「Freckle Kitchen(フレックルキッチン)」(港区三田5、TEL 090-6118-3433)が、白金高輪駅エリアの魚藍坂下近くにオープンして1カ月がたった。運営はフレックルス(同)。
三田地域の松坂町会が集会などを行う松坂会館の前に、キッチンカーを常設する。店主の小郷里絵さんが町内会長に相談し、場所を借りたという。
三田に出店した理由として、小郷さんは「結婚をきっかけに三田に引っ越して10年がたった。この辺りはスーパーや総菜店が少なく、不便を感じていた。地元の知り合いやママ友からも総菜店を求める声があったため、自分が店を開こうと思い、この場所を選んだ」と話す。
主菜1品と副菜1、2品のセット(1人前=500~600円)を日替わりで用意する。メニューと価格は、当日にインスタグラムで告知する。「毎日家で夕食を作っている人の代わりに献立作りをしている感覚。『今日の夕飯はなんだろう?』という気持ちで来てほしい」と小郷さん。
料理の提供は使い捨て容器を使わず、客が容器や皿を持参する方式を導入した。容器を持っていない人は、300円のデポジットを支払って店の皿を借りる。
そのほか、店頭で飲めるアルコールドリンクを用意する。メニューは「本日のクラフトビール」「白ワイン」「赤ワイン」(以上300円)など。
キッチンカーの横では駄菓子も販売する。「あわ玉」(10円)、「うまい棒」(15円)、「ミルクボーロ」「オレンジフーセンガム」(以上20円)、「ココアシガレット」(30円)、「フルーツの森」(40円)など20種類以上をそろえる。「昔に比べ、駄菓子屋を見かけることが少なくなった。学校や習い事から帰ってきた子どもたちが気軽に集まる場を作りたい」と小郷さん。
「ご飯は、作る時間よりも食べる時間を大切にしてほしい。献立作りに疲れたら立ち寄って」と小郷さん。「総菜を買って帰るだけでなく、大人はその場で立ち飲みをして話したり、子どもは駄菓子を買ったりできる。この店が地域住民のコミュニティの場になれば」とほほ笑む。
営業時間は14時~20時。土曜・日曜・祝日定休。