ビストロ「Shirokane Tios」(シロカネ ティオス、港区白金1、TEL 070-9076-8978)が1月15日、白金商店街にオープンした。
店主の豊田弘樹さんは、これまで港区内を中心にフレンチやイタリアン、スペインバルなどで20年ほど勤務。独立出店に向けて物件を探していたところ、妻の優子さんの実家1階に入居していた靴修理店が閉業し、その跡を改装して開業した。弘樹さんは「夫婦共に港区生まれで、飲食店の少ない白金1~3丁目辺りで店を開きたいという思いがあった」と話す。会社員としても働く優子さんは、遅い時間帯の営業やインスタグラムの運用などでサポートする。
店舗面積は約6坪、席はカウンターのみ10席。改装前はガスや水道の設備がなく、大がかりな改装となった。「壁はステンレスなどの方が掃除の利便性は高いかもしれないが、好きな青緑色のタイル張りにこだわった」と弘樹さん。「カウンター越しにお客さんと接する距離感はなじみがあり、イメージ通りの内装に仕上がった」とも。
フードメニューはこれまでの料理人経験を生かし、「南欧料理」として幅広く提供する。低温のオーブンで2時間かけて火を通す「ローストポーク」(1,390円)、豚肉や鶏の内臓を使ったフランスの家庭料理「パテ・ド・カンパーニュ」(790円)、焼いた牛肉をスライスした「スペイン産牛ハラミのタリアータ」(1,590円)、手作りのチーズを使った「チェリートマトとリコッタチーズ」(690円)など。ジャガイモとタマネギを使った「スペインオムレツ」(790円)は、「ボリューミーでお子さんにも人気」と優子さん。一部メニューはテイクアウトにも対応する。
グラスワインは赤白2種類ずつ用意し、690円から。ボトルは2,900円から。「塩レモンサワー」「角ハイボール」「ハートランド小瓶」(以上690円)なども。
弘樹さんは「気軽に普段使いしてもらいつつ、家では作れない料理を提供したい。テイクアウトメニューもあるので、夕飯の食卓に一品足したり、おつまみにしたりしてもらえれば」と話す。「ランチタイムの営業を求める声もあるが、今は2人だけで営業していることや冷蔵庫の収納スペースなどの都合から、まずは夜の営業を安定させたい。ゆくゆくは店の規模を大きくできたら」とも。
優子さんは「インスタグラムを見て若い女性のお客さんが来てくれたこともあり、情報発信には力を入れている。近隣の店同士のつながりも生まれているので、私たちの世代で商店街を活気づけていければ」とほほ笑む。
営業時間は16時~23時30分。日曜定休。