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戸越八幡神社の境内にオーガニック料理店「四季膳」 発芽玄米の朝粥も

土屋俊一さん(右から2人目)とスタッフ

土屋俊一さん(右から2人目)とスタッフ

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 オーガニック料理店「四季膳」(品川区戸越2、TEL 050-3593-0141 )が3月15日、戸越八幡神社の境内にオープンした。運営は神社仏閣を中心にバスツアー事業を手がける四季の旅(千代田区)。

「古代小麦のガレット 豆乳チーズのサワークリーム添え」(右手前)など小鉢メニューの一部

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 出店の経緯について、同社社長の土屋俊一さんは「フランスで知人の飲食店を手伝うつもりが、コロナ禍で断念。その後、三芳村生産グループ(千葉県)が育てるオーガニック野菜のおいしさに感動し、その魅力を伝えたいと思った」と話す。「戸越八幡神社の宮司さんとご縁があり、場所を提供してもらった。商店街が近く、街の雰囲気が良いのも気に入っている」と土屋さん。

 「これまで活用の機会があまりなかった」という和室の集会場を利用。食事を提供する器のうち、一部のわんは神社から借りた安政時代(1800年代)のものを使う。年配客へ配慮し、椅子に座るタイプのテーブル席のみを設ける。店舗面積は16坪、席数は28席。

 無農薬・無化学肥料栽培で育てられた食材を使う。三芳村生産グループをはじめ、FIO(フィオ、八王子市)、サンファーム高橋(埼玉県)から旬の野菜を仕入れる。

 看板メニューの「発芽玄米のお粥(かゆ)」は、玄米を店内で13時間かけて発芽させ、昆布など4種類の食材から引いただしで炊く。だしの配合は季節によって変え、消化吸収しやすいように米を砕いて調理する。レシピの監修は、フランス料理店「AZUR et MASA UEKI(アズール エ マサ ウエキ)」(港区)のオーナーシェフとすし店「うを徳」(墨田区)の大将。

 そのほか、12品の小鉢が付いた「発芽玄米のお粥とオーガニック野菜の創作御前」(3,980円)と6品の小鉢付きでテイクアウトにも対応する「発芽玄米のお粥と香の物」(1,200円、朝粥=1,000円)を用意する。小鉢のメニューは、肉のような食感が特徴の「飛龍頭(ひりゅうず)の黒胡麻(ごま)ソース」、野菜を巻いて食べる「古代小麦のガレット 豆乳チーズのサワークリーム添え」、提供寸前でカットする「野菜の刺身 白胡麻ニンニクソース添え」など。

 ドリンクメニューは、「無農薬レモンで作った酵素ジュース」(1,200円)やワイン「トレッド・ジェントリー オーガニックアレイン」(グラス=800円)、「ワビ・サビ オレンジムーンNV」(ボトル=7,800円)、日本酒「仙禽(せんきん) グリーンナチュール」(2,200円)などをそろえる。

 「おいしくて体に良い食材を取り扱っているので、美容や健康に興味がある方には気に入ってもらえるはず。オーガニック野菜の良さを伝え、ゆくゆくは店頭販売も考えている」と土屋さん。「神社への参拝で精神的なパワーをもらい、当店で食事をして身体的に元気になってほしい。将来的には多店舗展開も考えており、関東圏以外の神社にも出店したい」と話す。

 営業時間は7時~10時(土曜のみ)、11時~15時。日曜~火曜定休。

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