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西大井にのり巻きといなりずしの店「かず」 親戚が営むたばこ店奥を改装

店主・酒井和美さん

店主・酒井和美さん

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 のり巻きといなりずしの店「一(KAZU)」(品川区西大井2)が3月22日、西大井駅近くにオープンした。

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 店主の酒井和美さんが、80年以上営業しているたばこ店「酒井商店」の奥で始めたテイクアウト専門店。高齢のため店を閉めようと考えていた親戚に、自分の店を持ちたいと思っていた酒井さんが声をかけ、「周りに人がいればやる気につながるのでは」と同じ物件で開業した。

 親戚の住まいの一部を改装し、店舗として利用する。売り場面積は約3坪、調理場が約4坪。店内は、内装業の経験がある酒井さんが自ら天井を塗って壁紙を張り替え、廃材を使って調理場と売り場を仕切る扉を設置した。酒井さんは「自分でできるものは自分で作る、が祖父の教え」と話す。

 店名は酒井さんの名前の音から。たばこ店を営む親戚の名前にも「一」が入っていること、画数の縁起の良さなども決め手になった。

 酒井さんは、4年ほど働いたすし店でのり巻きや一品物の調理を学んだという。毎朝2時30分に起床し、3時から調理場に立つ。具材はなるべく手作りを心がけ、おかかや昆布、カンピョウ、五目、穴子などを仕込む。

 メニューは、「おかか巻き」「昆布巻き」(以上76円)、「かんぴょう巻き」「かっぱ巻き」「たくあん巻き」(以上86円)、「梅巻き」(97円)、「玉子巻き」「山ごぼう巻き」(以上129円)、「穴玉巻き」(324円)、「かんぴょういなり」「生姜(しょうが)いなり」(以上64円)、「五目いなり」「梅昆布いなり」「黒糖いなり」(以上86円)、卵焼き(108円)など。

 客層は、近所に住む年配者や主婦、家族連れがメイン。朝は出勤前の会社員が利用しているという。

 「人気が高いのは、『かんぴょう巻き』や『生姜いなり』。季節のおいなりさんや詰め合わせも用意していけたら」と酒井さん。「ずっと同じやり方で店を続けるのではなく、お客さんの好みやニーズに合わせて変化し、地元の方々の日常の一部になるような店にしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は7時~14時(土曜は10時から)。日曜、祝日定休。

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