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大崎・百反通りにドッグカフェ「ボンカフェ」 保護犬の認知活動も視野に

「BON CAFE coffee & tea」の外観、看板犬のボンとスタッフ

「BON CAFE coffee & tea」の外観、看板犬のボンとスタッフ

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 ドッグカフェ「BON CAFE coffee & tea(ボンカフェ コーヒーアンドティー」(品川区西品川3)が4月8日、大崎駅近くにオープンした。

「BON CAFE coffee & tea」1階のカフェスペース

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 動物同伴カフェ「かもめカフェ」跡の2階建てを居抜きで利用する。壁の色は、未加工の麻や絹のような色を指すエクルベージュで仕上げ、シンプルで落ち着きやすい空間を目指した。店舗面積は1階、2階それぞれ約9坪。カフェの席数は、1階はテーブル=8席、ベンチ=2席、カウンター=2席、2階はテーブル=4席。犬のほか、猫やウサギなどの動物連れで入店できる。

 店主のMAI(まい)さんは中学生の頃に保護犬の存在を知り、働き始めてからは保護犬のボランティア活動に参加。「保護犬の殺処分などの現状を目の当たりにして、長年の夢だった保護犬の認知拡大や譲渡などの活動を改めて始めたいと思うようになった」と話す。前店舗のカフェ店主が昨年末に店を閉めた際、保護犬活動ができるカフェを開きたいという熱意を伝え、物件を引き継いだという。今年の3月からオールイン方式でクラウドファンディングを始め、開店にこぎ着けた。

 店名は、元繁殖犬でMAIさんの愛犬「ボン」から。「良い」を意味するフランス語の語源にもあやかったという。

 1階はカフェとして営業する。スリランカで栽培された紅茶「ムレスナティー」の茶葉や、「GRATBROWN Roast and Bake(グラットブラウン ローストアンドベイク)」(目黒区)から仕入れたコーヒー豆を使う。ブラックティー、コールドブリュー、フレーバーティー(以上550円)、ロイヤルミルクティー(650円)、14時以降に90分制で各フレーバーを楽しめる「ティーフリー」(1,200円)、コーヒー(ホット=550円、アイス=600円)、カフェラテ(650円)などをそろえる。「フレッシュバナナミルク」(650円)、「フレッシュいちごミルク」(680円)、ピンクグレープソーダ(550円)、オレンジフロート(650円)、コーヒーフロート(700円)なども提供する。

 食事メニューは「懐かしスタミナハンバーグ ライス・サラダ付き」(1,200円)、「懐かしミートスパゲッティ サラダ付き」(1,100円)、「山椒(さんしょう)香るあおさ蕎麦(そば)ボール」(950円)、「かめふくめんたいうどん」(950円)、トムヤムスープ(660円)、コーンスープ(600円)、ブイヤベース(750円)などを販売する。スイーツは、「しっとりバナナブレッド」(480円)、「サクふわスコーン」(1つ=350円、2つ=650円)、ヨーグルトフルーツサンデー(550円)など。麺やアイス類以外はテイクアウトできる。カフェ利用の想定客単価は1,000円~2,000円。

 現在は希望者にトイレ用シートと水を無料で提供するほか、保護犬団体が販売するジビエを使った犬用ジャーキー(1,250円)を販売する。今後は飼い主と一緒に来店する犬向けのカフェメニューを開発予定。

 2階のオープンスペースでは、女性向けの散歩用衣類(約6,000円~)や小型犬の洋服(約3,000円~)を販売するほか、ペットのオーダーイラストを受注する(6,000円~)。

 「5月から私が個人で保護犬の預かりボランティアを始める。慣れてきたら店内で紹介していきたい。カフェには、小型犬や中型犬が飼い主と同じ目線で座れるような、高さのあるボックスを準備予定」とMAIさん。「今後は犬の保育園やトリミングサロンなど、保護犬も一緒に社交性を磨けるような場を作っていきたい。保護犬の認知拡大や譲渡の活動を続けることで、将来的には犬を飼うことに対する人々の意識を変えられたらうれしい」と夢を語る。

 営業時間は11時~18時(金曜は22時まで)。月曜、火曜定休。看板犬の「ボン」は基本的に週末に「出勤」する。

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