イタリア料理店「morricone Caffe Italiano(モリコーネ カフェ イタリアーノ)」(品川区豊町1、TEL 070-9138-0743)が戸越銀座商店街の銀六会2ゾーンにオープンして2カ月がたった。
フードメニューは、中央に書かれた日替わりの食材から選び、調理方法を店主と相談する
「巨人のシチューハウス 戸越銀座店」跡を一部改装して利用する。店舗面積は約10坪。席数はテーブル=12席。
店名の由来は、「ニュー・シネマ・パラダイス」などの映画音楽を手がけたイタリア人作曲家のエンニオ・モリコーネ。店主の白井能身(よしみ)さんは「料理を作る仕事を一生続けたいと考えていた時期に、モリコーネを知った。彼はクラシック音楽家志望のトランペット奏者で、私自身も幼少期にトランペットをやっていて親近感があった。クラシック音楽家の仕事がなくて映画音楽の制作に勤しんでいた彼と、修業時代にもうやめたいと思いながらも料理人を続けてきた自分が重なった」と話す。
戸越銀座商店街東端の物件を選んだ理由については、「駅に近い飲食店は手早く食事を済ませたい人が集まりやすいが、ゆったりと健康的な料理を味わう目的で来店してもらいたいので、駅から少し離れた場所を探していた」という。
フードメニューは、店内の黒板に書かれたその日の食材から客が食べたいものを選び、店主が客の気分や体調に合わせて調理方法などを提案する。食材は、マダイ、カキ、子羊、生ハム、ムール貝、サーモン、イタリア語でソーセージを意味する「サルシッチャ」など。単品で注文できるほか、コース料理は、5,500円、8,800円、1万2,000円の3種類を用意。1万2,000円のコースには、お任せでドリンクが付く。デザートは、イタリアのタルト「バナナトルタ」(700円)、チョコレートテリーヌ(800円)、ベークドチーズ(900円)などを用意する。
ドリンクメニューは、グラスワイン(白=700円、赤=800円)、クラフトビール(1,100円)、ビール、ハイボール、スプリッツァー(以上550円)、オーガニックコーヒー、カフェラテ、カフェインレスティー(以上650円)などをそろえる。
「モリコーネは、自作曲をまず妻に聞かせて反応をうかがってから世間に発表するスタイルだったことに着想を得て、同じようなスタイルの注文形式にした。たとえば、生ハムとチーズをオーダーされた場合、そのまま提供することもできるし、パスタが食べたければ生ハムとチーズを使ったパスタに仕上げることもできる」と白井さん。「今後はランチを始める予定。小さな店だからこそ客の要望に寄り添い、体に良いものを提供したい」とほほ笑む。
営業時間は16時~23時。日曜、月曜定休。