「蒲田羽根つき餃子歓迎(ホアンヨン)」(品川区平塚1、TEL 03-6421-6299)が戸越銀座駅前にオープンして1カ月がたった。経営はヌエボ・ムンド(大田区)とTHREE SESSIONS(スリーセッションズ、川崎市)。
「歓迎」は1985(昭和60)年、大田区・蒲田で創業した中華チェーン。羽根付きギョーザ発祥の地とされる蒲田で、「●好(ニーハオ、●はにんべんに尓)」「金春」と並んで御三家と呼ばれている。戸越銀座店は10店舗目で、品川区での出店は初。
物件は、戸越銀座駅前ビル1階の「からあげ 移民の歌」跡を改装して利用する。店舗面積は約7坪。テイクアウトのみ。
戸越銀座商店街への出店について、運営責任者を務めるTHREE SESSIONSの岩崎正亨さんは、「店頭で総菜を販売している店が多く、テイクアウト需要の高さがうかがえる。池上線で蒲田とつながっていることから、当ブランドへの一定の知名度もあると見込んだ」と話す。
点心や調理用食品、総菜、弁当を販売する。点心は、蒲田の工場で中華料理の専門スタッフが仕込んだものを店舗で仕上げて販売するため、「全店舗で同じクオリティーの味を提供できている」と岩崎さん。看板メニューの焼きギョーザ(1人前=480円~)は、ニンニクは使わずショウガをベースに仕上げるのが特徴。ギョーザの羽根は、焼いているギョーザの上から溶かした小麦粉をかけ、固めて作る。「中にスープが入っていて、肉汁があふれ出るのが好評。皮が分厚くモチモチとした食感は、中国で一般に食べられるギョーザに近い」(岩崎さん)
春巻き(1本=250円~)、エビ春巻き(1人前=350円~)、シューマイ(3個=550円~)のほか、自宅で調理する商品として生ギョーザ、冷凍水ギョーザ(以上、4個=400円)、冷凍蒸しギョーザ(3個=540円)なども用意する。蒲田の店舗で作る3種類の弁当と8種類の総菜も日替わりで販売する。
オープン後の反応について、「『あの蒲田の歓迎ですか』という声が多く、創業から約30年で築いた歴史の重みを感じている。期待に応えられるよう、精いっぱい頑張っていきたい」と岩崎さん。「駅前の店舗なので、気軽に購入して自宅で本格的な中華を楽しんでほしい。ちょっとしたお土産にもお薦め」と笑顔を見せる。
営業時間は12時~21時30分。