フレンチレストラン「Le calme(ル・カルム)」(品川区旗の台3、TEL 03-6426-8650)が旗の台駅東口にオープンして2カ月がたつ。
店主の山口俊明さんは、フランス料理のシェフとして35年の経験を持つ。以前に同じ職場でパティシエとしてデザートを作っていた妻の由佳さんと夫婦で独立した。
居酒屋「大分名物とり天処(どころ)つよし」跡を居抜きで利用する。店舗面積は12坪。席数はテーブル=16席。店内にはクリムトの絵を再現した版画仕立てのインテリアを飾り、これに合わせてテーブルや壁紙を決めていったという。
店名はフランス語で「穏やか」の意。俊明さんは「コロナ禍で飲食・観光業界は売り上げ的に深刻なダメージを受け、自分たちにも大きな影響があった。これからの先の人生をどうしようか考えたときに、『せっかくだから自分たちで楽しめることをやりたいね』と夫婦で話し始めたのが、開店のきっかけ」と話す。「精神的に穏やかな状態で料理を作ってサービスして、お客さまにも穏やかな気持ちになってもらえる店ができたらと思った」とも。
メニューはコース料理が中心で、メインに魚料理か肉料理を選べる「希望のメニュー」(5,500円)、フルコース「幸福のメニュー」(7,800円)を用意する。
ランチには、メインに魚料理か肉料理を選べる「微笑みのメニュー」(3,800円)、フルコース「歓びのメニュー」(5,500円)をそろえる。コースの料理は2カ月ごとに変わるほか、旬の食材の仕入れによって日替わりで変えることもある。
ワインは、フランス・アルザス産の白ワイン「リースリング キュベユーロップ」(ボトル=7,000円)や赤ワイン「ピノノワールキュベカミュ」(同=8,000円)などをそろえる。「一緒に働いていたことがあるアルザス出身のシェフに敬意を表して、アルザス産のワインを仕入れている。ブドウ感たっぷりでフルーティーな味わいが特徴」と山口さん。スパークリングワイン「ルネフランス ブリュット」(グラス=800円)、カクテル、生ビール、ノンアルコールビール、ノンアルコールカクテル(以上、各800円)、ソフトドリンク(各600円)などを用意する。
「肩肘張らずにフランス料理を楽しんでほしいのが一番の思い。席にはナイフ、フォークと共に箸も置いている」と山口さん。「近隣の人たちに店を知ってもらい、この地域で長く過ごしていけたら。来店された方に、『こんなに良いところなんだ』と思ってもらえるような料理とサービスを提供したい」とほほ笑む。
営業時間は、12時~14時30分、17時30分~21時。火曜、第1・3水曜定休。第2・4・5水曜はディナーのみ営業。