「ノラマチふぇすた」が9月30日、法蓮寺(品川区旗の台3)の境内で初開催される。企画・運営は、旗の台周辺で活動する女性3人の有志団体「ノラマチ」。
メンバーは、幼稚園に通う子どもの保護者同士として知り合った、ベーグル店「La Vie Claire(ラヴィクレール)」(旗の台4)店主の柿沼佳代子さん、ダンス講師の坂東夏奈さん、映像編集者の中野幸子さん。
団体名の由来は「野良ネコがフラフラ歩き楽しむ範囲」から。柿沼さんは「活動テーマは、街にポジティブな思いを巡らせること。全国的にシャッター商店街が話題になりがちな昨今、 自分たちの街の楽しさを伝えていきたい」と話す。
各自の活動で知り合った店や個人に声をかけ、町や商店街などの枠組みを超えたイベントとして開催する。荏原町や旗の台周辺の飲食店や物販の出店ほか、子どもたちによるフリーマーケット、一般家庭が未開封食品を寄贈するフードドライブ、ダンスや音楽のライブステージを行う。
飲食ブースは、中華料理「美華飯店」(西大井1)やホットドッグ店「FUKAISHOTEN」(旗の台5)など、8店舗が出店する。境内には立食用のテーブルを用意する。
物販ブースは、ハンドメードアクセサリーの「Honma」など 4店舗が出店する。事前に募集した小学生から中学生までの子ども店長によるフリーマーケットでは、子ども自身が何をいくらで売るかを考える。不用品だけでなく、子どもの手作り作品も販売する予定。
フードドライブは、青稜中学校・高等学校(二葉1)SDGs部の生徒が受付を担当する。昨年、柿沼さんと中野さんらが運営する子ども食堂「ぬまフェス!!」に同校から活動を手伝いたいという連絡があり、それ以降、イベント出店時の手伝いなどで交流が続いている。フードドライブで集めた食品は子ども食堂で使う。
12時30分から始まるライブステージでは、坂東さんが講師を務めるダンススクールの生徒によるキッズダンスほか、日本舞踊、ウクレレの演奏を披露する。14時からは、近隣の飲食店によるバンドやグループ14組が出演する「唄う飲食店の会」が開かれる。
柿沼さんは「開催に当たって、場所やテントを快く貸してもらえたり、近隣の人から応援の声をかけられたりと、街のつながりを感じている。来場者の皆さんにも、このつながりを感じてもらえたらうれしい 」と笑顔を見せる。
開催時間は12時~17時。入場無料。