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戸越公園駅前にもんじゃ焼き「くぅ」 働き過ぎて1年休養、旗の台から移転

社長の友野貴弘さん

社長の友野貴弘さん

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 「元祖月島もんじゃくぅ 戸越本店」(品川区戸越5、TEL 03-6426-1260)が、戸越公園駅近くに移転オープンして3カ月がたった。運営は飲食店を手がけるもんじゃやきくぅ(同)。

「元祖月島もんじゃくぅ 戸越本店」外観

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 同社社長の友野貴弘さんは2014(平成26)年、同ブランド1号店を旗の台にオープン。月島のもんじゃ焼き店で8年ほど勤務し、独立開業にこぎ着けたという。2018(平成30)年には2号店を川和町駅前(神奈川県)にオープンした。

 「東京の下町育ちで、子ども時代は駄菓子屋に併設された座敷で友だちとよく鉄板焼きを食べていた」と友野さん。「幼少期からやっていた野球を高校時代に諦め、今後の人生に悩んだとき、もんじゃ焼きが大好きだったことを思い出した」と振り返る。

 旗の台店を1年休業したのち、戸越公園エリアに移転オープンした。店舗面積は16坪。席数は37席。中華料理店「革新中華 ニンハウ」跡を全面改装して利用する。内装は、もんじゃ焼きの油臭いイメージを変えられるよう白系統の色で統一した。

 移転の経緯について、友野さんは「定期賃貸契約のため移転を検討していた。1号店を開業してから全く休んでおらず、常連客に休めと言われるほど働いていたので1年間休養を取ることにした」と説明する。

 同店は旗の台店時代から、客が飲食店でリボンを買うと、地域の子どもに1食分の食事を提供する「フードリボンプロジェクト」を実施している。「同プロジェクトを通して地域とのつながりができ、応援してもらえているので、引き続き品川区内で店を続けたかった」と友野さん。「旗の台周辺には条件に合う物件がなく、戸越公園前に見つかった」と話す。

 戸越本店では、もんじゃ焼きやお好み焼き、鉄板焼きなどのフードとドリンクを合わせて約100種類のメニューを用意する。「プレーンもんじゃ」(660円)、「めんたいこもちチーズ」(1,408円)、「シーチキン」(935円)、「グリーンカレーもんじゃ」、イカスミを使った「ブラックもんじゃ」(以上1,078円)など。もんじゃ焼きのたれや天かすなどは自家製を使う。

 お好み焼きは、「プレーンお好み焼き」(781円)、「豚そば」「しらすねぎ」(以上1,089円)などを提供する。1日10食限定で「九条ねぎの牛すじお好み」「九条ねぎの豚お好み」(以上1,529円)も。お好み焼きともんじゃ焼きには、「おろししょうが」「桜エビ」などのトッピング(220円~)を追加できる。

 鉄板焼きは、魚介を中心とした「鉄板焼き盛り合わせ」(3,058円)のほか、「エビバター焼き」(693円)、「ホタテバター焼き」(803円)、「はんぺんバター焼き」(561円)、「コーンバター」(330円)、「国産豚タン」(715円)などを用意する。

 ドリンクは、「アサヒスーパードライ」(中=550円、大=880円)、「めちゃうまハイボール」(385円)、「レモンサワー」(539円)、カクテル「白い恋人」「レッド愛」(以上605円)、「カシスオレンジ」(550円)、焼酎「黒霧島」(グラス=616円)、「やんや」(462円)など。ソフトドリンクは緑茶やりんごジュース(以上330円)などをそろえる。

 「飲食店としておいしい料理を提供するのは当然の話。その上で、接客の教育にも力を入れてスタッフの人間力を伸ばし、満足度の高いサービスの提供を目指している。成果を可視化し、お客さんからの評価を実感してもらえるようチップ制を導入した」と友野さん。「元気な接客を心がけているので、常連客には店がパワースポットのようだと言われたこともある」と笑顔を見せる。

 営業時間は、12時~15時、17時~23時。

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