「串カツ専門[てん]」(西五反田2、TEL 03-4400-4155)が、西五反田にオープンして1カ月たった。経営はトレオ(同)、運営は串カツ店「西成二代目にしかわや」などを手がけるウエスト(大阪府)。
イタリアン料理店「Good Old Diner」跡を全面改装した同店。店舗面積は11坪。席数は、カウンター=4席、テーブル席=16席の計20席。内装は白を基調にし、イスやテーブルにはモルタル塗装を施す。
「トレオ」取締役の大和田良房さんは京都出身。ウエスト社長で同店店主の西川勝さんが運営していた「串カツ専門にしかわや」(荒川区)に開店当初から通い、将来的に串かつの開業を考えて店の手伝いもしていたという。
オープンの経緯について、西川さんは「大阪の繁華街で串カツ店などを運営していたが、友人に荒川区の商店街を活性化させるプロジェクトを教えてもらい、東京で店を開いた。しかし、その半年後、新型コロナウイルスが流行し、臨時休業を考えていたときに大和田さんから別の場所で店を開こうと提案された。荒川の店は今年2月に閉店し、五反田に新規出店した」と話す。
同店では肉、野菜、魚介などの串カツを30種類ほど提供する。「お試し5本(肉2本、魚介1本、野菜2本)」(1,300円)、「お得10本(肉4本、魚介2本、野菜4本)」(2,680円)、「天然大海老」(730円)、「アスパラ」、黒毛和牛A4ランクの「牛モモ肉」(以上350円)、「豚肩ロース肉」、「サーモン」(以上300円)、「いか」「しいたけ」「山芋」「厚焼き玉子串」(以上280円)、「紅生姜串」(200円)など。串カツの衣はオランダ産のラードで薄く揚げる。客からは見た目の印象よりも味があっさりとしていると好評だという。
そのほか、「お漬け物盛り合わせ」(500円)、「タコきざみワサビ和え」(650円)、「大阪今里うどん寿(す)き屋の極太うどん」、馬肉を燻製にした「大阪羽曳野(はびきの)直送!さいぼし」(以上780円)などを用意する。
ドリンクメニューは、生ビール「エビス」(680円)、「サッポロプレミアムノンアルコール」(550円)や、「生レモンサワー」「生ライムサワー」(以上600円)、「麦焼酎」「芋焼酎」(以上500円)、「山崎」(1,200円)、「響」(1,600円)、白ワイン「ラブレロワシャブリ」(グラス=480円、ボトル=6,500円)、赤ワイン「ラブレロワピノノワール」(グラス=480円、ボトル=5,500円)、ソフトドリンクは「ジンジャーエール」「オレンジジュース」(以上450円)などをそろえる。客単価は4,000~5,000円。
同店は従業員の負担を減らすために、注文にはタブレット端末を、会計には精算機を導入した。「従業員ファーストでありたい。少しでも労働環境を良くしたい」と西川さん。
「東京で出店数を増やしたい。東京で認知されるからこそ、地元の食文化が再評価される」と大和田さん。「串カツは低価格帯が主流で、使える食材に限界がある。高価格帯にすれば良い食材を仕入れて味を追求できる。東京で大阪の串カツを普及させたい」と意気込む。
営業時間は18時~翌1時。