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大井町に「甘味処 喜良久」 かき氷を提供、創業50年の日本料理店を引き継いで

「甘味処 喜良久」店主の鳥居泰吾さん(左)と店長の康子さん夫婦

「甘味処 喜良久」店主の鳥居泰吾さん(左)と店長の康子さん夫婦

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 「甘味処(どころ) 喜良久(きらく)」(品川区大井1、TEL 03-3776-2581)が7月24日、東急線大井町駅西口近くの高架下にオープンした。

「甘味処 喜良久」外観

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 同店は1973(昭和48)年、日本料理店「喜良久」として創業。2023年4月に店主が引退して閉店したが、娘の鳥居康子さんと夫の泰吾さんが屋号をそのまま引き継ぎ、甘味処として再出発した。内装は以前のまま利用する。店舗面積は約20坪。席数はカウンター=7席、テーブル=8席。

 店主の泰吾さんは開店経緯について、「50年続いた喜良久の名を残したいと思ったが、私も妻も飲食業の経験はあるものの、日本料理の店をそのまま継ぐのは難しい。近隣にかき氷店があまりないことや、店内の雰囲気を生かせる業態を考えた」と話す。「2人とも祖父母が和菓子屋だったので、縁を感じて和に関係するものを提供したかった」とも。

 かき氷は6種類ほどを用意し、ラインアップのいくつかは日替わり。和歌山県産の梅「ミスなでしこ」のジャムやシロップを使った「なでしこ梅」や、「キウイ杏仁(あんにん)」(以上1,390円)、茶せんで毎朝たてる抹茶のシロップをかけた「宇治金時」(990円)、マンゴープリンが入った「マンゴー」(1,650円)などを提供する。シロップや白玉、プリンなど、かき氷の具材は手作りする。フルーツは太田市場で仕入れ、氷は「飛騨屋」(二葉1)の純氷を使う。

 器の一部は、日本料理店時代のものを利用する。店長の康子さんは「お皿と食事は一体。見た目も楽しんでもらえるように、それぞれのかき氷に合った器を選んでいる」とこだわる。

 「9月中旬からは、あんこを使った甘味や団子、水信玄餅などを提供したい」と泰吾さん。「前店に比べると気軽に入りやすい雰囲気になったのでは。次の50年は甘味処として、長く愛される店にしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時30分~17時30分。水曜・土曜定休。

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