ダイニング「WARAYAKI funsista（ワラヤキ ファンジスタ）」（品川区西五反田1、TEL 03-6910-4985）が12月5日、西五反田の山手通り沿いにオープンした。経営はDDグループ子会社のダイヤモンドダイニング（港区）。

「WARAYAKI funsista」1階

　高知料理の居酒屋チェーン「わらやき屋」を15店舗運営する同社の新ブランド。店名は、「独創的な」という意味を持つ「funky（ファンキー）」と、ずばぬけた才能を持つ人を表す「fantasista（ファンタジスタ）」の造語で、DDグループとして合計100業態以上の店舗を経営する同社の松村厚久社長が、「飲食業界のファンタジスタ」と呼ばれていることにもちなむという。

　物件はタキゲンビル1・2階で、2フロアを客席として利用する。すべてテーブル席で、1階＝24席、2階＝46席。わら焼きの調理が見られる1階はカジュアルな雰囲気に、6人ずつの個室がある2階は落ち着いて過ごせる内装にした。店舗面積は約44坪。

　同チェーンでは、わらを焼いた火で食材の表面をあぶって香りを付ける調理法「わら焼き」で、カツオのたたきなどを提供している。DDグループ常務取締役でプロジェクトリーダーの青木俊之さんは「これまでは高知料理を提供するためにわら焼きを使ってきたが、新業態ではその伝統的な技術を生かした幅広い料理・食材の提供に挑戦する。火が大きく上がるライブ感を楽しんでいただければ」と話す。

　フードメニューは特定のジャンルに絞らず、和・洋・アジア・南米などの料理を約40種類用意する。わら焼きのメニューは、マヨネーズにニンニクやハーブを合わせた「アイオリソース」を付けて食べる「生カツオのたたき トラッド＆チェンジ（伝統と変化）」（2,068円）、「ニュージーランド産ラムチョップ」（2本＝2,618円）、生地をスモークしてわらの風味を付けてから焼くピザ（858円～）など12種類。

　ドリンクメニューは、生の果実を使った炭酸カクテル「フレッシュフィズ」（880円～）ほか、ビールやウイスキー、リキュール、日本酒、焼酎など約50種類。ワインはグラスでの注文にも対応するハウスワイン（935円～）のほか、自然派ワインなど70種類以上を用意。客は1本ごとに添えられた説明文やワインラベルを見ながら注文できる。

　「新業態の旗艦店としてまずは利益を出していきたい。自社ブランドの中では高価格帯店なので、しっかり満足してもらうことでDDグループ全体のイメージアップに貢献できたら」と青木さん。「飲食店で炭焼きは定番の調理法だが、わら焼きの味も広く認知してもらいたい」とも。

　営業時間は17時～23時。