アートスペース「EVERANDART（エバランダート）」（品川区西五反田3、TEL 0120-897-192）が品川区大崎第一地域センター近くの新複合開発エリア「MEGURO MARC」内にオープンして1カ月がたった。運営は、アートイベントの企画や画家のマネジメントなど、アート事業を手がけるEmbedded Blue（エンベデッドブルー、品川区小山1）。

「EVERANDART」外観

　場所は同エリア内のマンション「プラウドタワー目黒MARC」1階。店舗面積は約10坪。壁は白く塗って作品鑑賞に集中しやすいようにし、店内にはカーペットや観葉植物などを置くことで親しみやすさも演出したという。店名は「EVER」「AND」「ART」を組み合わせた造語で、「これまでやこれからの時間軸にアートがどのように関わっていくべきか」との思いを込めた。

　オフィスビルやマンションの3棟で構成する同エリアは、JR東日本グループと野村不動産グループが複合型のまちづくりプロジェクトとして開発した。出店の経緯について、社長の片岡奨さんは「ここに暮らす人の生活がどうすればもっと豊かになるか、より人が訪れる街になるかと考えた時に、アートとの関わりという選択肢が上がり、その拠点としての店舗運営を弊社が担うことになった」と話す。

　店内では10点から20点ほどの作品を展示・販売し、主に若手の現代アーティストの作品を扱う。絵画の購入や額装、室内での飾り方に関する相談など、コンシェルジュサービスも提供する。「アートと生活の距離を近づけたいという思いがあるので、暮らしの中に取り入れやすい作品が多い。気軽に手に取りやすいように、絵画だけでなくアートブックや一点物のビンテージアクセサリーなどのグッズも扱っている」と片岡さん。

同店の横並びに位置するスペースでは、月に2～4回ほどアート体験イベントを開催する。プロの指導によって初心者でも作品を完成させられる絵画教室や、子ども向けのプログラムなど、幅広い内容のワークショップを用意するという。

　片岡さんは「展示やグッズの入れ替えはもちろんあるが、内容が変わっていなくてもその時の心情や天気、タイミングなどで見え方は異なる。いつ何回訪れても、いいと感じてもらえるような場所にしていきたい」と話す。

　営業時間は11時～18時。月曜・火曜・祝日定休。