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東五反田にアートギャラリー「ボイルド」 青葉台から移転、店主は五反田出身

店主でギャラリーディレクター・キュレーターの伊勢春日さん

店主でギャラリーディレクター・キュレーターの伊勢春日さん

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 アートギャラリー「VOILLD(ボイルド)」(品川区東五反田3)が目黒区青葉台から東五反田に移転オープンし、6月17日から西雄大さんの新作個展「交差する輪郭」が始まった。

西雄大さんの作品

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 店主でギャラリーディレクター・キュレーターの伊勢春日さんは五反田出身。ロンドンへの留学やアート系出版社での勤務を経て、2014(平成26)年、中目黒エリア(目黒区)で同ギャラリーを開設した。現在はサブギャラリー(墨田区)運営のほか、アートイベント「TOKYO ART BAZAAR(東京アートバザール)」の主催や広告制作プロデュース、アーティストのマネジメントなどを手がける。

 事務所物件を改装して利用する。施設面積は約12坪で、移転前の約1.5倍。前スペースにあったショップスペースをなくし、物販はすべてオンライン販売に切り替えた。ギャラリー名は造語で、「空っぽ」を意味する「VOID」と、「かっこいい」を意味するスラング「ILL」を組み合わせた。

 五反田への移転について、伊勢さんは「いつか生まれ育った五反田にギャラリーを開設できたらと、漠然と思っていた。アートギャラリーとしてのアップデートを図るこのタイミングで移転を決めた」と話す。

 現在開催している作家・西雄大さんの個展「交差する輪郭」では、新作の平面作品10点を展示する。作品は購入可能。会場では、制作に当たり西さんが日々書きためたスケッチも閲覧できる。

 展示作家について、伊勢さんは「次世代の作家たちは一言でくくれない多彩な人が多い。ジャンルにとらわれない活動から作品が生まれている」と説明する。今後は、ドローイング作品を手がける小林千秋さん、絵画作品を中心に制作する坂口隼人さん、ぬいぐるみやおもちゃなどを制作する片岡メリヤスさんなどの作品の展示を予定する。

 「気に入った作品を購入でき、アートをより身近なものに感じられる場を目指している。今回の移転でスペースが以前より広くなった。ギャラリーとしての緊張感も楽しめるはず」と伊勢さん。「会場入り口には展示の解説を置いているが、声をかけてもらえれば展示作品について私からも解説する。作家のバックグラウンドや時代性など、さまざまな要素が重なり作品が成り立っているのを感じてもらえたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~18時。月曜・火曜定休。「交差する輪郭」は7月9日まで。入場無料。

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