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ニコンが西大井・光学通りに本社移転 1階にコンビニや飲食スペース併設

ニコン本社/イノベーションセンター外観

ニコン本社/イノベーションセンター外観

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 光学機器メーカー「ニコン」(品川区西大井1)が8月22日、港区港南からの本社移転に伴い新施設のオフィス公開を行った。

大型スクリーンを設置したアトリウム

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 7月29日から業務開始する新施設は、「本社/イノベーションセンター」、イーストサイト、ウエストサイトの3施設で構成する。地上6階建ての本社/イノベーションセンターの敷地面積は約1万8,000平方メートル、延べ床面積は約4万2,000平方メートル。

 本社/イノベーションセンターは、同社が100年以上にわたって拠点を構え、さまざまな製品やサービスを生み出してきた「大井製作所」敷地内の空き地に新築した。イーストサイト、ウエストサイトは旧施設の建物を改装する(一部完成前)。同社の旧社名が「日本光学工業株式会社」であったことから、多くの社員が通勤に使った道路がいつしか「光学通り」と呼ばれるようになったという。

 本社/イノベーションセンターは共用部門、各事業の企画・営業および先進R&D関連部門など、イーストサイトは各事業のラボ、ウエストサイトはグループ会社などが入る。各部門やラボの機能を集約し、各フロアに広いコミュニケーションエリアを用意することで、部門の垣根を越えた活発な交流を目指す。コロナ禍を経て多様な働き方に対応できるよう、さまざまな種類のソファやデスクを置いた「コラボレーションエリア」のほか、大階段、ダイニング、ラウンジ、屋外テラスなど、社員がデスク以外でも勤務できるスペースを用意する。

 本社/イノベーションセンター1階には、社員以外でも自由に利用できるコンビニや飲食スペースを設置する。同社広報担当者は「地域貢献として敷地内に新設した。隣の公園でのゲートボールを終えた年配者グループ、小学生、ベビーカー連れの方など、近隣住民に広く利用していただいている」と話す。

 同社社長の徳成旨亮さんは「世の中にないものを生み出してきたこの西大井の地から、再びイノベーションを起こして新しい時代を切り開いていきたい」と話す。「本社/イノベーションセンターの場所は長らく空き地だったので、ここに何が建つのか地域住民の間で話題になっていたと聞いている。企業市民として、地元のみなさんに『日本光学が戻ってきてよかった』と思ってもらえるような場作りを目指した。今後は地域イベントなども考えていきたい」とも。

 現在、移転工事のため長期休館している、ニコンの製品や技術について伝える「ニコンミュージアム」も港南から西大井へ移転する。新本社でのリニューアルオープンは2024年秋を予定する。

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