「pizzeria(ピッツェリア) 月と太陽」(品川区西大井4、TEL 03-6417-1992)が西大井エリアにオープンして2カ月がたった。
物件は住居用マンション1階で、以前は焼き肉店や韓国料理店が入居していた。一部内装の撤去のみ施工業者に依頼し、店長の上原準也さん自ら座席を取り付け、壁を塗装した。「内装の準備にかかった期間は2カ月ほど。格好つけすぎず、入りやすい雰囲気を意識した」と上原さん。店舗面積は約10坪。席数は座敷=8席、テーブル=22席。
上原さんは同店オーナーの坂本龍太郎さんと西小山で串焼き店を開店した後、現在は五反田で居酒屋「日々喜(ひびき)」(西五反田1)を経営する。「人が集まる五反田での出店は憧れでもあったが、宴会などでの集客を見込む居酒屋の業態はコロナ禍との相性が悪かった。西小山エリアで営業していたときの気持ちに立ち返り、地域に根差して営業できる飲食店を始めたいと考えた」と話す。
フランチャイズ展開を見据え、「職人のような技術を使わずとも、ピザを提供できるスタイル」を目指す。生地はこねてあるものを冷凍で仕入れ、解凍や発酵、延ばす作業を店で行う。ピザを焼く窯は、温度や加熱時間を設定できる電気式を使う。
ピザメニューは、生地を折り畳んで月と太陽の形を模した「月のPIZZA」「太陽のPIZZA」(以上、2,500円)、「マルゲリータ」(1,200円)、「シラスとバジル」(1,400円)など。その他のフードメニューとして、「おまかせ前菜盛り」(3種=950円、5種=1,500円)、「ボルケッタ(豚バラの低温ロースト)」(980円)などをそろえる。テイクアウトにも対応。
ドリンクは、日々喜の看板メニューでもあるレモンサワー(480円~)、ワイン(グラス=580円~、ボトル=2,200円~)、ビール(580円~)、ハイボール(480円~)、ソフトドリンク(420円)など。小学生以下対象のキッズドリンク(100円)も用意する。
「今後も、近郊エリアの住宅街での出店を狙っている。技術よりも接客に力を入れ、人柄で愛される店にしたい。多店舗展開に向けてノウハウを共有しやすいピザ作りの方法を模索している」と上原さん。「近隣に飲食店が少ないことから、『集まれる場所が欲しかった』と家族同士の集まりで利用してもらうこともある。ランチ営業を求める声もあり、需要を探りながら営業時間を変えていくつもり。街に溶け込む店にしていきたいので、気軽に来てもらえれば」とほほ笑む。
営業時間は17時~翌1時(土曜・日曜・祝日は16時から)。月曜定休。