食べる 見る・遊ぶ

青物横丁にサウナ併設スナック「かなこ」 コミュニケーション生まれる場を目指す

「かなこ」運営会社社長の毛利征之さん

「かなこ」運営会社社長の毛利征之さん

  • 15

  •  

 プライベートサウナとスナックを組み合わせた「かなこ」(品川区南品川3、TEL 080-1604-7246)が青物横丁駅近くにオープンして1カ月がたった。運営は、住宅や店舗のデザイン、施工、保守管理を手がける「その壱」(神奈川県)。

「かなこ」外観

[広告]

 築50年以上の民家を改装し、スナックの奥にプライベートサウナを併設。同社社長の毛利征之さんによると、外に看板を置かず、外観をあえて黒壁と赤い扉のみにすることで「スナックらしい入りづらい雰囲気」を演出したという。施設面積は約30坪。

 オープンの経緯について、毛利さんは「仕事でサウナの設計をしていたこと、サウナの会社で働いていた従業員と出会ったことがきっかけ。スナックも好きで、ととのった状態のまま直行できたらいいなと思い、自分たちの好きなものを詰め込んだ施設を作った」と話す。「サウナもスナックもコミュニケーションが生まれる場なので、シナジーが生まれるはず。コロナ禍以降、コミュニケーションの場が少なくなったと感じているので、人と交流できる場所を作りたかった」とも。

 スナックの内装デザインは、赤いベルベットのソファ席やシャンデリアの照明などを用意し、昭和のスナックを思わせるような空間に仕上げた。座席は15席。店名は同店のママを務める、毛利さんの母親の名前に由来する。

 スナック利用料金は、ショットチャージ(1時間=1,000円)とボトルチャージ(1時間=2,500円、アイス・水代込み、その他の割り物は500円~)。サウナ利用者は1時間無料。フードのデリバリー利用可能。

 ドリンクメニューは、ボトルが「ジャックダニエル」(7,000円)や「キンミヤ」(3,500円)など。ショットは「オリオンビール(生)」(700円)や「ジャックダニエル」(900円)、「二階堂」(650円)などをそろえる。

 サウナの内装は洞窟をイメージしたという。定員は6人までで、男女混合可。男女別の脱衣所、洗い場、サウナ室(1室)、水風呂(1槽)、「ととのい」用の休憩スペースを設ける。水風呂には、3D映像などの制作を手がけるMIRASISONE(ミラシスワン)のプロジェクションマッピングチーム「Magic the Light(マジック ザ ライト)」が監修したプロジェクションマッピングが流れるジオラマを置く。サウナへの扉は漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具「どこでもドア」をイメージした。「中に入る前からワクワクさせることでサウナの価値を高めようと、空間デザインにも力を入れた」と毛利さん。

 サウナの利用は、2時間利用できるプライベートサウナ(1、2人利用時=1万6,000円、1人追加ごとに4,000円増し)と、24時から翌6時まで利用できるプライベートナイトサウナ(2~6人=3万5,000円、1人の利用不可)の2種類。どちらも7人以上の利用は応相談。500ミリリットルボトルの水が1人1本付くほか、アメニティーとしてタオル3種やシャンプーなどのトイレタリー用品、化粧水などのスキンケア用品をそろえる。オプションとして水着とポンチョのレンタル(以上500円)も。

 毛利さんは「サウナのクオリティーには自信がある。ととのった状態でスナックでの交流やお酒を楽しみ、本来の自分を解放できる場所になっている。一度体験しに来てもらえたら」と話す。

 営業時間は、スナック=9時~24時、サウナ=9時~翌6時(24時までは2時間ごとに30分の清掃時間あり、24時以降は貸し切り利用)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース