
梅雨の特別展「Rainy Wonder Aquarium(レイニーワンダーアクアリウム)」が6月11日、しながわ水族館(品川区勝島3、TEL 03-3762-3433)で始まった。
同水族館初となる梅雨をテーマにしたイベント。館内3カ所で、梅雨を想起させる雨と傘、虹に関連する生き物を展示する。
催事担当者の清水雄矢さんは「水族館には夏のイメージを持つお客さんが多く、その前に当たる梅雨の時期は話題になりにくい。この期間にも目を向けてもらうため、梅雨に関連する生物をピックアップした。雨から始まり、最後は梅雨空から見える虹を感じてもらえれば」と話す。
入り口水槽では、雨を連想させる生物としてニホンアマガエル5匹を特別展示する。飼育担当者の今井俊宏さんは「多くの人に知られているアマガエルだが、間近で見たことがある人は少ないのでは。水槽の中に入れたアジサイで梅雨を感じつつ、アマガエルが呼吸する動きや、個体によって色が違う姿などをじっくり見てほしい」と話す。
常設コーナー「クラゲたちの世界」では、傘をテーマにフロアを飾り付ける。雨音のBGMを流すほか、同水族館初の試みとしてホワイトティーのアロマディフューザーを導入し、香りを使った演出を取り入れる。「視覚的な変化だけでなく、匂いの変化も楽しんでほしい。水中をゆったり漂うミズクラゲやアマクサクラゲを見ることで、時間を忘れてリラックスしてもらえれば」と今井さん。
「クマノミルーム前水槽」では、虹をテーマにネオンテトラ、カージナルテトラ、レッドテトラ、ナミノーズテトラの熱帯魚4種類を特別展示。今井さんは「虹色素胞と呼ばれる色素細胞を持つネオンテトラたちをピックアップした。虹とは何か、色素胞とは何かを水槽近くのパネルで紹介している」と説明する。
同水族館では雨天でもイルカショーやアシカショー、トンネル水槽でダイバーが魚たちと泳ぐ水中ショーなどを毎日開催する。清水さんは「外が土砂降りでも、入館してもらえればさまざまな楽しみを提供できる。今回の特別展が雨で外では遊べない時のお出かけ先に選んでもらえるきっかけになれば」と話す。
同水族館の営業時間は10時~17時。入館料は、高校生以上=1,350円、小・中学生=600円、幼児=300円、65歳以上=1,200円。7月14日まで。