
品川区が9月1日、区民の声を政策に反映する直接対話型デジタルプラットホーム「しながわオープントーク」の運用を始めた。
「しながわオープントーク(通称しなトーク)」は、インターネットを使って区民が意見を提案できる場。書き込まれた内容は区が検討し、実際の政策に反映する。
導入の経緯について、品川区の担当者は「従来型の広聴手段にとどまらず、時間や場所の制約がないデジタルツールを使った区政への参加手段として導入した。いただいた意見に対し、区からフィードバックするなど、双方向で議論を深めていけたら」と話す。
進行中のテーマについて自分の意見を自由に投稿できるほか、誰かの意見に対して「いいね!」を押したり、自分の意見をコメントしたりすることも可能。議論や取り組みの進行など流れを把握でき、区では今後、アンケートやワークショップの結果なども掲載していく方針だという。
現在進行中のテーマは、「しながわ防災区民憲章をつくろう」。来年3月11日 に制定予定の「しながわ防災区民憲章」に向けて、「災害時に地域や周囲の人とどのように助け合えると良いと思いますか?」「日頃から防災に対して心がけていることは何ですか?」「しながわ防災区民憲章を次世代に継承し、広めていくために」の3項目で意見を募集している。終了日は11月12日。
同担当者は「参加者同士で意見を交わし、『いいね!』機能で共感を得られる点がポイント。一緒に考え、投稿することで、区政参加の一歩につながっていく。たくさんの人に参加いただけたら」と話す。