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品川区が「しながわデジタルアーカイブ」を公開 地域資料の利用促進狙う

「しながわデジタルアーカイブ」のトップ画面

「しながわデジタルアーカイブ」のトップ画面

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 品川区は3月31日、「しながわデジタルアーカイブ」の専用ウェブサイトを公開した。品川区に関連する資料をオンライン上で検索・閲覧できるようにしたもの。

各ページがデジタル化された「品川区史 通史編 上巻」の閲覧画面

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 これまで区内の図書館は、一部の地域資料について経年劣化のため貸し出しを行わず、閲覧は来館時に限っていた。デジタルアーカイブをインターネットで公開することによって、広く利用の促進を狙う。

 品川図書館館長の吉田義信さんは「東京23区内でデジタルアーカイブを公開している区は全体の約半数。今回のウェブサイトは他の区のサービスも参考にしながら作成した」と説明する。

 デジタル化した資料は、2014(平成26)年に区が発行した約400ページの書籍「品川区史2014 歴史と未来をつくるまちしながわ」に掲載されたもの。資料は43種類で、刊行物のバックナンバー1889点などを含む。地域資料をはじめ、区広報紙と地域ニュース紙のバックナンバー、区に関する映像資料、浮世絵画像、行政関連資料など。

 地域資料は、1948(昭和23)年、1949(昭和24)年に発行された「品川区史 通史編」の上下巻、1979(昭和54)年に発行された「品川区の歴史」(いずれも品川区教育委員会発行)など16点を公開する。上記の資料は、各ページがデジタル化されオンライン上で電子書籍のように閲覧できる。

 区広報紙と地域ニュース紙は、1947(昭和22)年から2014(平成26)年まで67年間のバックナンバーをそろえる。タイトルは、「広報しながわ」とその前身である「品川區政(くせい)ニュース」のほか、「品川宿」(品川第一地域センター)「まちかど」(荏原第一地域センター)など、区内13の地域センターがそれぞれ発行した地域ニュース紙。

 映像資料は、国の指定重要無形民俗文化財である間宮社中による演目「江戸の里神楽~熊襲(くまそ)征討~」の様子や、2014(平成26)年に撮影された大崎エリアや武蔵小山駅前の定点動画などがある。

 吉田さんは「品川区の地域資料を整理できるのはやはり品川区だけという意味で、大変貴重なアーカイブ。これを機に、さらに区に親しみを持ってもらえれば」と話す。

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