大崎百反通り沿いの銭湯「金春湯(こんぱるゆ)」(品川区大崎3、TEL 03-3492-4150)が3月28日、ZINE「湯かげん」を発行する。
ZINEは、個人や団体が自主・自費で制作する冊子などの出版物。同ZINEは、吉祥寺パルコ屋上で3月28日に開催されるイベント「ZINEフェス吉祥寺」を皮切りに、金春湯店頭やECサイトで販売する。今後は3カ月に1回の発行を予定する。
「金春湯」スタッフで、編集やライター業を本業とする鎌倉まどかさんがZINE制作を発案し、編集長を務める。誌面のデザインを担当するのは、金春湯と同じユカル(大崎3)が経営する「すえひろ湯」(大井1)スタッフで、同社のサイトやグッズをデザインした澤原ひとみさん。昨年秋ごろから制作を始めたという。
鎌倉さんはZINE発行の経緯について「一言では言い表せない金春湯の良さを表現したいと思った。設備や外観に大きな特徴はないけれど、人の温かさや、シンプルで無駄のないことの良さを伝えられたら」と説明する。澤原さんは「電子でも本を読める時代に紙媒体を手に取ることと、家にお風呂があるのに銭湯に入ることは、親和性があるのでは」と話す。
第1号の内容は、スタッフ紹介、近隣エリアの「大崎・戸越銀座おさんぽMAP」、金春湯利用者115人へのアンケート、ユカル社長の角屋文隆さんインタビューなど。特典として、改装予定のロビーの図面を封入する。創刊号のコンセプトは「金春湯の丁寧な自己紹介」と鎌倉さん。
制作に当たり、澤原さんは「アンケートの回答を読んだところ、何年も前のイベントの思い出が記されていたり、金春湯でママ友ができたという声があったりした。地元の方に愛されている場所だと改めて感じ、うれしかった」と話す。「番台スタッフのインタビューを通して、何がきっかけで、どんな思いで働いているのかを初めて知ることができた」とも。
鎌倉さんは「忙しくて頑張りすぎてしまう人が、金春湯にほっと一息つきに来てくれたら。ZINEを読んで、銭湯に行くことを新たな趣味にしてもらえたらうれしい」と呼びかける。
24ページ、価格は1,200円。吉祥寺のイベントでは100部を販売予定。